お母さんの子どもを変える「魔法の言葉」とは
言葉が魔法になるか、ならないかはふだんの子どもとの関係が大きく影響してくるのです。親子が信頼している関係ならば、お母さんが語る言葉は「魔法の言葉」になるでしょう。ふだんの関係をよくしておいてほしいものです。
子どもを変える魔法の言葉かけは
(1)「がんばったね」
子どもはがんばったことをほめてもらいたいのです。つぎもがんばる気持ちになるでしょう。しかし、「もっとがんばって」と言うと、「どうせ次にがんばっても、また、もっとがんばれと言うに決まっている」と考えて、がんばる気持ちを萎えさせてしまいます。
(2)「いつも・・・・・だね」
子ども「今度の算数のテストで90点取れたよ」
母親「よかったね。いつも勉強しているからね」
と、望ましい行動をとったときの「いつも・・・・・だね」という言葉が、よい行動を増やします。
(3)「やれたね」
子どもは行動をほめられると自信がつきます。「・・・・・してくれてうれしいよ」というように子どもの行動に関心を示します。子どもは「私の行いをお母さんが喜んでくれた」と、喜んで行動するようになります。
(4)「こうしたら」
子どもを叱るだけでは、言われたことだけをやる指示待ち人間になってしまう。問題の解決にはいろいろなやり方があります。その解決のための行動能力を高めるために、親が「こうしたら」と、助言をするようにします。
(5)「私は・・・・・・と思うよ」
親が「私は・・・・・と思うよ」のような意見の言葉を使うと、子どもも同じように意見の言葉を使うようになります。この能力が話し合いのできる子どもにするのです。
(星 一郎:心理セラピスト。子育てボランティア団体「わいわいギルド」代表。IP心理教育研究所所長。「アドラー心理学」を取り入れた子育て論や子どもへの対処法には定評がある)
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