朝の会でやる気を出させるにはどうすればよいか
朝の会は、たんなる連絡の場ではない。今日1日のやる気を引き出し、子どもたち全員が一丸となってつき進もうとする気持ちを持たせるところである。子どもたちの出番をたくさんつくることが大切である。その方法は
1 歌を歌って心を結び合う
明るい雰囲気で、みんなのやる気を引き出すには、みんなで歌を歌うといい。
みんなで大きな声を出して歌うことによって、心を結び、感情的な一体感をつくり出すことができます。
歌うときには、教室の壁いっぱいに広がり、おたがいの顔を見合いながら歌うようにする。このように並んで歌うと、全員の気持ちが1つになり、みんなの顔がほころんでくる。
合唱するときには、低音部の子どもと高音部の子どもは、教室の前と後ろに集まり、対面するように並んで歌う。
2 日替わりでミニ係り活動をする
あらかじめ係の活動日を決めて、継続的に活動がおこなえるようにする。例えば
(1)月曜日:クイズ(クイズ係)
(2)火曜日:本の紹介、紙芝居の上演(図書係)
(3)水曜日:歌、リコーダー演奏(音楽係)
(4)木曜日:室内ゲーム(ゲーム係)
(5)金曜日:ダンス(ダンス係)
3 短いスピーチをする
(1)低・中学年
「きのうの出来事」をテーマに20秒くらいの話をさせる。気軽に話をさせる。1日に2人ずつ順番に発表していく。かならず質問をさせるようにする。聞く習慣づけをするためである。最後に教師は発表者と質問者のよい点を見つけ、ほめるようにする。
(2)高学年
「今日のニュース」をテーマに30秒くらいの話をさせる。ラジオ、テレビ、新聞から得た情報をメモするようにさせ、自分の感想も話すようにさせる。
(加藤辰雄:1951年愛知県生まれ、元名古屋市立小学校教師。愛知教育大学非常勤講師)
| 固定リンク
「学級づくり」カテゴリの記事
- よりよい学級づくりのために集団活動に必要な力を育てる 椙田崇晴(2021.08.16)
- 朝の会や帰りの会で集中しないときどうすればよいか 重水健介(2021.07.18)
- 大変な学級を受け持つときは、目に見える形で、短期間で子どもたちを変えていかなければ認められない 中野やす子(2021.04.16)
- 学級づくりの目的は、子どもたちが群れからチームになること 赤坂真二(2021.04.08)
- 学級づくりの基本は「ルールが守られ、あたたかい触れ合いのある学級」、どうすればよいか(2021.04.06)
「学級の組織と活動」カテゴリの記事
- 子どもたちの座席替えをするとき、どう工夫し配慮しなければならないか(2020.01.07)
- 掃除をさぼる生徒がたくさんいたが、アドバイスを受け、やり方を変えるとさぼる生徒が徐々に減っていった(2018.06.08)
- 掃除をサボらせないための私の工夫とは(2018.01.23)
- 学級経営の急所とは何か、すぐれた教師と、ひどい教師とはどう違うのか(2016.09.17)
- 朝の会・帰りの会は学級づくりの決め手である、何かを仕掛けよう(2015.04.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント