「帰りの会」は集団の力を活用して子どもたちを指導する大事な場面である
帰りの会は私にとって、集団の力を活用しながらさまざまな指導を子どもたちにしていくもっとも大事な指導場面であり、学級集団の歪みを正し、軌道修正を図っていくために欠かせないものだった。
私は帰りの会で子どもたちの行為をほめたり、しかったり、あるべき姿を話すことで成果をあげてきたと思っている。
そのためには、日頃から子どもたちの様子をしっかりときめ細かに観察しておくことが必要である。そして、子どもたちの心に響く評価と指導を、しかもタイムリーにできるように心がけることである。
たとえば清掃の時間に、ほうきの先にからみついているゴミを手でじかに取っている子を目にして感心したので、そのことをすばらしい行為として話す。すると、翌日にゴミ取りが数人に増えたのである。
「このごろ、黒板がとてもきれいだ。やる気が見て取れるね」とか、毎日の帰りの会を評価と指導の場としても大切にしてきたのである。
(大阪隆夫:1941年福井県生まれ、元横浜市立中学校教師。シュタイナー教育を研究し各種学習会等で講義。ネット上の教育相談室で相談員)
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