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子どもの優れている点を見つけて表彰すると、子どもは変わり楽しそうになった

 私の授業は、ほめて、ほめまくることで子どものよさを引き出し、それを勉強や遊びのエネルギーにしていたので、子どもたちの成績はどんどん伸びた。
 初等教育では、とくに励ますこと、ほめることが非常に大事である。やればきっとできるよ、と言ってあげたら、子どもはどんどん伸びるものなのである。
 子どもたちのいちばん優れている点を見つけて、チャンピオンに任命することにした。
 勉強面ばかりにこだわらず、その子のいいところをほめてやろうと思ったのだ。計算のチャンピオン、マラソンのチャンピオン、我慢強さのチャンピオン、水泳のチャンピオン・・・。
 どの子にも必ず、人に負けないいいところがあるはずだ。そういう思いで子どもたちを見ていると、誰もが一つどころではない、たくさんの優れた面を秘めていた。
 友だちに優しい子など成績通知票には評価として書けなくても、それを賞として与えることで、友だちを見直したり、励まし合ったり、張り合ったり、相手のよいところを認め合えるようになってきたのだ。
 チャンピオン賞を始めてから子どもたちが確かに変わった。生き生きして自信を持つようになり、じつに楽しそうなのである。
 当時、毎日新聞から取材があったので引用する。
「チャンピオン」
 対象は勉強、運動だけでない。「おもいやりのチャンピオン」というのもある。だれもが一目おく長所を一人ひとり見つけてほめてやるのだ。
 先生が表彰状を読みあげると、みんなが拍手する。多少テレながらも目をキラキラさせて心からうれしそうに受け取る。
「その表情を見たさに一年間がんばっているようなものです」と
濤川先生。
「教師になりたてのころは、子どもの良くない点を直すのに叱ってばかりいたんです。でも、しかるだけでは私の言うことが子どもの心にスッと入らないと気がつきましてね」
「良い点を見つけてほめると、自信を与え、ほかの能力も伸ばすことがわかりました。子どもはみんな“宝物”を持っています。それを見つける眼力が教師には必要です」
(濤(なみ)川栄太:19432009年、横浜市立小学校教師・同市教育センター研究員を計19年間務めた。退職後、人材育成セミナー「新・松下村塾」を設立。ニッポン放送「テレフォン人生相談」(40年間)で悩める子を体当たりで励まし立ち直らせた。元新松下村塾」塾長)

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