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傍観者をつくらない、子どもが成長したと自覚させる授業をする

 何のために授業をするのでしょうか? それは言うまでもなく学力を形成するためです。その学力形成を効果的に行っていくにはつぎのような方法があります。
(1)
子どもたち全員に保障されなければならない
 日本中で行われている授業は、まず教師が発問し、それに対して子どもが指名される。その子と教師だけで授業が進められていく。
 これでは、子どもたちに一部の参加者と多くの傍観者をつくってしまい、学力の形成が全員に保障されることはかないません。
 私の授業は、作業で答えさせるような発問をします。そして、巡視して子どもたちの反応を読み取り、分類していきます。あの子に発言させれば、つぎにはこの子が反論するだろうというプランが立ちます。授業を組織化します。作業→巡視→分類→指名という形にしますと、常に授業は全員が参加します。そのことによって子どもたち一人ひとりが授業で充実感をもつことができます。
 私の授業での作業は簡単なもので「○か×を書きなさい」「1か2で答えなさい」と、短時間です。しかし、書いてから、選んだ答えの根拠を求めていくので難しくなります。
(2)
授業は子どもをよりよく変えることを保障しなければならない
 人間は変わって、変わって成長していくのです。間違えた子ほど変わり伸びる可能性があるということです。間違いをこころよく受け止められる学級づくりが絶対に大事になってきます。
 教育は子どもをよりよく変えることが本務です。1時間の授業で子どもが、向上したり、成長したと自覚すれば、おもしろかったなあと思い、授業を期待するようになります。
 そのために、一番大事なことは1時間の授業の中でこうしたいという理想の状態が具体的にわかっているということです。教師がそれを把握していることが、子どもをよく導き育てる大前提です。
(野口芳宏:1936年生まれ、元小学校校長、大学名誉教授、千葉県教育委員、授業道場野口塾等主宰)

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