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自分の子さえよければいいといった親が増えている

 自分の子さえよければいいといった親が増えている。
 保育園の園長に、ある父親から「ウチの子は『箱入り娘』で育てたいから、だれともケンカさせるな。念書を園長が書いて渡せ」と迫られました。こういった親の手前勝手な理屈による要求はふえてきています。
 ある小学校で、子どもどうしが偶発的にぶつかり、顔にすぐ消えるようなスリ傷をつくりました。その親は相手の子どもの親と学校に対して一生涯の責任を負うように要求してきました。今後おなじようなことが起きないように、クラス編成のとき別々すること、いっしょに遊ばせないように常時監視するよう学校に要望してきた。
 自分の子どものことしか考えない。自分の子さえよければどうでもいい。といった自分の子ども中心主義の親が増えています。
 明らかにまちがっているにもかかわらず、「あなたのことをいちばんに考えているのよ」という姿勢を、わが子に見せるために振る舞う傾向は強くなっています。
 正常な判断をすれば「おかしい」と思われることでも、なぜ一部の親は学校に対して要望するのでしょうか。
 その背景には、学校そのものに原因があることとは別に、その親の日常生活の中で満たされない思いや不満があったり、親子の密着や放任という親子関係のゆがみなど多様な問題がひそんでいるように思われます。
 あるいは、親がだれも助けてくれない状態におかれているので、やりきれない思いが、学校に訴えられてくるのでしょう。
 学校は善意の集団という教師の意識があり、親もそれを認識しているというところがあります。しかし、現実の学校には、そういった親とまともな関係性を構築する体力とゆとりが少なくなってきていることが、ものすごく気がかりです。
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小野田正利:1955年生まれ、大阪大学教授。専門は教育制度学、学校経営学。「学校現場に元気と活力を!」をスローガンとして、現場に密着した研究活動を展開。学校現場で深刻な問題を取り上げ、多くの共感を呼んでいる)

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