新学期の初めに、子どもたちに「どんな学級にしたいか、学級でどんなことがしたいか」と問うことにしている
ぼくは、学級を担任するといつも、学期のはじめに二つのことを子どもたちに問うことにしている。
一つ目は「どんな学級にしたいか」
二つ目は「学級でどんなことがしたいか」
一つ目の問いにたいしては「思いっきり遊び、思いきり勉強するクラス」など、子どもたちのあいだからごく自然に出てくる。
しかし、こんなお題目のようなものをいくら多く並べたくっても、実際に学級がこのとおりになっていくとは考えられない。
ただ、まちがいなくいえることは、子どもたち一人ひとりが、なかまの意見を聞きながら、学級にたいするイメージを一時的にせよ、ふくらませることが出来ることである。
これは、学級がスタートする時期にあっては、きわめて重要なことである。
たとえ、たてまえを述べ合うだけで終わってしまうにせよ、話し合いは重要である。
「なんでも言える雰囲気」は、子どもと担任がつくり出す最も大切な学級風土なのである。
二つ目の問いである「学級でどんなことをしたいか」ということにたいしては、子どもたちは必ずとまどう。イメージがわかないのだろう。
だが、そう深刻になる必要はない。多少の事例を示せば、子どもたちの柔軟な発想がでてくるものだ。
子どもたちから出てくる「学級でやりたいこと」は
(1)今の学校生活にないもの
(2)一人ではできないもの
(3)めあてがだれにでも大変わかりやすいもの
(4)文句なしに楽しそうなもの
(5)体・頭・心の全面を働かせて活動しなければならないも
等である。
このような「やりたいこと」の実現のために、はじめて「どんな学級にしたいか」という、学級集団のめざす学級像が具体的になってくるのである。
子どもは学級のなかまと集い、そこで生活をする。限られた空間の中で生活をより広げるために大切なことは、子どもたちを規則でしばり上げるのではなく、学校でしか出来ないこと、学校だから出来ることを押しひろげていくことである。
(園田雅春:1948年京都市生まれ、大阪教育大学特任教授。大阪府高槻市立小学校教師(31年間)を経て大阪教育大学教授。専門は教育方法学で子どもの自尊感情の集団的形成)
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