« 年度初めの一週間で学級の仕組みを作り指導すると、学級づくりの半分が決まる | トップページ | 新学期の学級の基盤作りは最初の三日間が勝負で、担任を売り込むときである »

新学期の初めに、子どもたちに「どんな学級にしたいか、学級でどんなことがしたいか」と問うことにしている

 ぼくは、学級を担任するといつも、学期のはじめに二つのことを子どもたちに問うことにしている。
 一つ目は「どんな学級にしたいか」
 二つ目は「学級でどんなことがしたいか」
 一つ目の問いにたいしては「思いっきり遊び、思いきり勉強するクラス」など、子どもたちのあいだからごく自然に出てくる。
 しかし、こんなお題目のようなものをいくら多く並べたくっても、実際に学級がこのとおりになっていくとは考えられない。
 ただ、まちがいなくいえることは、子どもたち一人ひとりが、なかまの意見を聞きながら、学級にたいするイメージを一時的にせよ、ふくらませることが出来ることである。
 これは、学級がスタートする時期にあっては、きわめて重要なことである。
 たとえ、たてまえを述べ合うだけで終わってしまうにせよ、話し合いは重要である。
 「なんでも言える雰囲気」は、子どもと担任がつくり出す最も大切な学級風土なのである。
 二つ目の問いである「学級でどんなことをしたいか」ということにたいしては、子どもたちは必ずとまどう。イメージがわかないのだろう。
 だが、そう深刻になる必要はない。多少の事例を示せば、子どもたちの柔軟な発想がでてくるものだ。
子どもたちから出てくる「学級でやりたいこと」は
(1)
今の学校生活にないもの
(2)
一人ではできないもの
(3)
めあてがだれにでも大変わかりやすいもの
(4)
文句なしに楽しそうなもの
(5)
体・頭・心の全面を働かせて活動しなければならないも
等である。
 このような「やりたいこと」の実現のために、はじめて「どんな学級にしたいか」という、学級集団のめざす学級像が具体的になってくるのである。
 子どもは学級のなかまと集い、そこで生活をする。限られた空間の中で生活をより広げるために大切なことは、子どもたちを規則でしばり上げるのではなく、学校でしか出来ないこと、学校だから出来ることを押しひろげていくことである。
(
園田雅春:1948年京都市生まれ、大阪教育大学特任教授。大阪府高槻市立小学校教師(31年間)を経て大阪教育大学教授。専門は教育方法学で子どもの自尊感情の集団的形成)

|

« 年度初めの一週間で学級の仕組みを作り指導すると、学級づくりの半分が決まる | トップページ | 新学期の学級の基盤作りは最初の三日間が勝負で、担任を売り込むときである »

新学級づくり」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新学期の初めに、子どもたちに「どんな学級にしたいか、学級でどんなことがしたいか」と問うことにしている:

« 年度初めの一週間で学級の仕組みを作り指導すると、学級づくりの半分が決まる | トップページ | 新学期の学級の基盤作りは最初の三日間が勝負で、担任を売り込むときである »