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教育活動はその教師の資質と切り離して機能させることは難しい、あなた独自に創り出すしかない

 若い頃は、教職に何かマニュアルがあって、そのマニュアルに沿って動いていれば、なんとか生徒たちを動かせる、そんな気になるものです。しかし、こうしたマニュアル主義は具体的な教育活動の一つ一つを、とても狭いものにしてしまいます。
 教師であるあなたが、他の教師に尋ねたとします。その教師の応えは対応策の全体像を語っているわけではない、ということです。その教師が自分の資質に合った方法を語っているのです。
 先輩教師の助言というものは、これを充分に理解したうえで受け入れなくてはなりません。教育活動はその人間と切り離して機能させることは難しいからです。
 あなたは、あなた独自に創り出すしかないのです。数年から十年程度かかるのが常ですが、それを創り出したとき、教師としての安定感が生まれます。教師は自分なりのシステムを構築したとき、一人前になるのです。
(
堀 裕嗣:1966年北海道生まれ、札幌市立中学の国語科教師。92年、国語教育研究サークル「研究集団ことのは」を設立、道内の民間教育団体でつくる「教師力ブラッシュアップセミナー」の代表も務める)

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