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新学期の学級づくりは見通しのある開かれた学級に

 新学期の学級づくりで何を大切にし、どんな見通しを持ったらよいか
(1)
出会いのドラマで一年間の半分が決まる
 子どもとどのように出会うかが大切である。子どもたちは、どんな先生なのかなと全神経を集中している。先生が子どものころの失敗やいたずら話に子どもたちは大喜びします。「先生は、おもしろい」「私の味方だ!」と思い込ませたら成功である。また、親に「私の子どもを大切にする先生やな」と思ってくれたら、学級づくりも見通しは明るい。
 教室の世界は公的である。しかし、教師と一人ひとりの子どもや親との間の私的な世界で、教師の人間性を出してつきあっていくことが今、求められているといえよう。
(2)
教師の「しかる・ほめる」観点をはっきり打ち出そう
 子どもも慣れてくると、自分のプレーを出してくる。そのうち教師とのちがいが表面化する。教師の「注意」が多くなってくる。子どもがいちばんいやがる「先生は、怒ってばかり」ということになる。
 だから、子どもの日常の行動を評価するものさし(要求)をはっきりさせることが大切である。例えば、教師が「失敗は一度は許そう、二度めからはきびしいよ!」と、子どもたちに基準を示し要求する。失敗はだれでもある。しかし、同じことをするのは失敗から学んでいない証拠である。そのことを教師は「一度めは軽い注意だけで終わるけど、二度め以降は厳しいよ。どうやれば直るのか先生か班で徹底的に考え、対策を発表しなければいけないよ。失敗から学んで立ち直るのはすごい成長なんだよ」と、子どもたちに説明する。
(3)
学級づくりに担任と子どもがともに取り組む
 学級づくりが楽しくなるには、担任と子どもが、縦の関係でなく、横で、ともに取り組もうとしたときである。
(4)
授業のおもしろさに心を向けさせる
 最初の授業は自分がいちばん得意とする教科教材を扱うとよい。教師がのめり込める教材で、子どもたちとその教材のおもしろさを共有できるものを選ぶとよい。この教材に全力投球することで、子どもたちに授業はおもしろいものだと実感させることになればよい。
(5)
子どもの心を知る
 悩みやつまずきを話すことができない子どもたちのために、手おくれにならないうちに、帰りの会などの時間に「今日、授業で困ったこと、わからなかったこと」などを簡単に書かせる。次の日に、その子どもたちに声をかけたり学習のおぎないをするとよい。このような教師と子どもとのふれあいを大切にしたい。
(6)
誤答や学び合い学習を授業に組み入れる
 授業は答えがあっているときだけがうれしく、あとは不安の連続する時間になる。そこで、授業で誤答をおそれないよう指導をし、誤答の原因を全員で見つけ合う授業をするとよい。
 子どもは思いがけない考えや方法を発見するものである。グループ学習で、お互いに課題を知り、考えを出し合い、交互に先生になって点検し合う学習を組み込むことは、みんなができるようになることを喜ぶ学級づくりにもなる。
(
伊嶌明博:元岐阜県公立小学校教師、平井喜美枝:1928年東京生まれ、元神奈川県公立小学校教師。数学の水道方式の実践家)


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