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女教師は指導の難しい子どもに、どのように対応すればよいか

 指導の難しい子どもが教室に必ずいる。どのように指導していくか。男性教師は体力で勝負できる場面もあるだろう。だが、女教師はそうはいかない。納得するような言葉がけや指導が必要になってくる。私は今まで、指導の難しい子どもを何度も担任し、試行錯誤してきた。
 その結果、指導の難しい子どもを変える第一はいい授業をすることだとわかった。授業が退屈・興味深くない・わからない・できないから反発するのだ。
 知的な授業、子どもをひきつける授業では、ちゃんと授業に参加できた。変化を持たせて授業を組み、リズムとテンポを意識し、大事なところは手を挙げさせて、確認しながら進める。ノートを提出させ○をつけて「よくできたね」と笑顔でほめる。授業で変わるのである。
 子どもは楽しければ熱中する。満足できたら、自然と落ち着いてくる。だから、できるだけ多くの成功体験を積ませることが大事だ。そして「うんとほめる」ほめられると頑張りだす。
 とにかく楽しい授業をすることが一番大切である。始まりの3分で子どもをのせる。誰でもわかる簡単なクイズ、フラッシュカードなどをリズムよく行い、楽しい雰囲気にさせ、授業に入りたい。やる気のない態度でも笑顔で一気に進める。そして、休み時間に「何かあったの、先生は心配しているよ」と、怒らないで心配していることを伝え信頼を得るようにする。
 落ち着きのない子は、絶えずしゃべってしまいがちである。そこで、5分でも10分でも落ち着く時間を設定する。有効なのは絵本の読み聞かせ、紙芝居である。また、視写も効果がある。暗唱直写スキルは、字を書くのが苦手な子も喜んで取り組んだ。
 第二は、その子たち以外の周りの子どもを育てることだ。やんちゃな子についつい目が行き、周りの子どもたちが見えなくなってしまう。そうではなく、学級全体を見ることが大事なのだ。そして、真面目に頑張っている周りの子どもたちをきちんとほめ、みんなが安心して学級で生活できる土台を作ることが必要なのである。
「○○さんの姿勢がいい」と、他の子もどんどんほめてあげる。ほめることが減ってしまうと、教室が暗く、やる気のない集団になってしまう。
 こうすることで、どんなにやんちゃな子が学級をかき回してきても、学級全体が荒れることは決してない。
 第三は、子どもを変えていくには、やんちゃな子の生活もひっくるめて受けとめる慈しみが必要である。
 「○○さんは、いやだったんだ」と、言葉をかけ、○○さんをまず受けとめる。先生は話しを聞いてくれるという気持ちを子どもに持たせることができる。私は、子どもが家庭で与えられない愛情を、少しでも学校で補ってあげるようにした。
 また、叱る基準をはっきり自分で持っておくことも大事である。私は減らしたい行動は無視(いちいち反応していたら、一日中叱っている状態になるから)。許せない行動は止める。そして、「叱る言葉を考える」、○○さんに何と言えば、心にすっと入り、とめさせることができるのか。
 でも、どうしても行き詰まってしまうことがある。「どうしてわかってくれないんだろう」「もう自分の力が及ばないかもしれない」そのような苦しみを味わうこともある。
 だが、そのようなとき、ピンチと見るか、チャンスと見るかで、自分に返ってくるものは違ってくる。何か月後には落ち着いてくれるであろうという希望を失わないことが大事だ。ゆとりの部分も必要なのである。ついつい、現実に悲観し絶望してしまいがちになる。
 「学級の困った子こそ、自分を鍛える宝物だ!」「成長のための一里塚、必ず乗り越えていける」「万策尽きるまで考えよ」と、そういうプラス思考で困難に立ち向かって行こうではないか。
(
勇 和代:1965年大阪府生まれ、大阪府泉佐野市立小学校教師)( TOSS関西女教師)

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