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一年間の授業の成否を決めるのは年度当初にある

 授業の成否を決めるのは、何よりも教師が年度当初に語った授業の大切さと矛盾しない行動を教師がとっているという姿勢を、1年間、教師が子どもに見せ続けることです。
 すべての教師が子どもたちに協同的な学びを実現させたいと願っています。しかし、そうした願いの実現は、年度のスタート時期に徹底してそれを求めるという姿勢を示してこそ、少しずつその実現に向けて現実が動き出すという特徴をもっています。
 長く教師をやっているとわかることですが、授業において子どもがだれているときというのは、何より教師がだれているときであることが多いものです。
 子どもたちとの人間関係も出来上がり、授業もある程度軌道に乗り、子どもたちとなあなあの関係が出始めた頃、教師の「このくらいでいいか」という甘えが出始めます。多くは六月くらいのことです。有言不実行は子どもたちに見破られます。
 そして、そうした授業の崩れは、年度当初のルールづくりやシステムづくりが甘いほど、大きな崩れとして目に見えるようになってきます。
 年度当初に授業を軌道に乗せるために徹底したいことは、授業開きで、この一年間をどのような構えで授業を行っていくのか、はっきりと明快に短く語らなければなりません。私は「やるべきことは徹底してやる。小集団による交流活動をたくさん入れて、集団で学ぶことの良さを実感してもらう」と語ります。
 最初に扱う題材は指導事項が明快なものを扱わねばなりません。子どもたちが全員取り組める内容にする。年度始めの一番最初の評価は「一人残らず全員が合格する」ということが、一年間の授業を機能させていくうえでとても大切です。
 子どもたち同士で話し合い、課題を解決していく交流時間を年度当初は短くし、5~8分程度仕組むようにします。
 授業をいくつかの「ユニット」の基本的な型を確立してしまうことが大切です。授業システムの確立には一学期いっぱいかかります。
(
堀 裕嗣:1966年北海道生まれ、札幌市立中学の国語科教師。92年、国語教育研究サークル「研究集団ことのは」を設立、道内の民間教育団体でつくる「教師力ブラッシュアップセミナー」の代表も務める)


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