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だめな教師の共通点と伸びる教師の共通点とは

1 だめな教師の共通点
 教えてもらっている子どもがかわいそうだと思える教師がいる。だめな教師に共通点がある。それは
(1)
子どもができないことの責任を他人のせいにする
 これは顕著な共通点である。子どもができないのは、子ども・親・前の担任・教科書のせいにする。自分の欠点を自覚せず、他を責めているのだから伸びるはずがない。
「できない子をできるようにすること」が教師の仕事である。それがだめなら責任は教師にある。それを他人のせいにして平然としている教師がいる。
(2)
教育の情報が狭い
 本を読まない、研究会に参加しないから当然といえる。その結果として、教育の方法が我流になる。そんな教師に限って自分はまんざらでもないと思っているらしいのだ。
(3)
主語・述語がはっきりした文が書けない
 美文を書けというのではない。主語があり述語がある文章、それも正しく対応している文章が書けない。通知表に書いてある文章が何を言っているのか分からないという教師もいる。
(4)
研究授業をいやがる
 自分のだめな授業を同僚にみられたくないのだろう。
(5)
子どもの良い点を話題にしない。子どもに対する優しさに欠ける
2 伸びる教師の共通点
 20年の経験をしていても、新卒程度の技量の人もいる。反対に「すごい」と思わせる教師もいる。努力を重ねて「すごい」と言われるまでになったのである。それは
(1)
「全員の子どもを何とかしよう」と考えている
 「全員の子どもを何とかしようと思っている。そして、できない子に対して優しい」これが、伸びる教師に見られることである。
 教室にはいろんな子どもがいる。だから教室はすばらしい。「それぞれの子どもに応じて、できるようにさせる」のであり「できない子への優しさ」の上にできるようにさせるのである。だから、教師はいろいろな方法・技術を持っていないと対応しきれないのである。
(2)
仕事の責任を回避しない
 子どもが「さわぐ・できない」原因をまず自分自身の問題として考える人である。潔さ、謙虚さを持っている。90%は教師の責任なのである。
 自分のせいだと思う教師なら、どこが悪いのかと謙虚に考える。工夫もするし研究もする。そういう人の所へは情報も集まっていく。こうして、伸びる人はますます伸びる。
(3)
素直である
 素直な人には、周りの人が「良かった」「悪かった」といろいろと言ってくれる。他人の尊い経験が流れ込んでくるということである。こうやって、いつの間にか成長していく。それは素直な人の方が、どんどん吸収して伸びていくからである。これは他のプロの修業でも共通らしい。
(4)
知的な人
 本を読む人である。例えば、最近私に手紙をくれた人は、斎藤喜博・東井義雄・有田和正・向山洋一の本を全部読み、大村はまの本を全部買ったという。20歳代、30歳代の伸び盛りの教師なら、このぐらいはするだろう。
 さらに、教育雑誌・教育単行本を毎月各数冊ぐらいは購入する。ここらあたりが伸びる教師の最低像であろう。
(5)
教室に自分が購入した本や分野べつのファイルがある
 教室に辞書がないというのは問題外である。授業中に調べる時もあるはずである。教育雑誌は必要なときもあるから「読みたいもの・気になるもの」があればよい。教育書は10冊以上あれば最低の水準は保っている。研究している教科の各学年のファイルなど、伸びていく教師なら30冊程度はあるだろう。
 私が出会ったすばらしい教師たちだって、はじめからすばらしかったのではなく、一つ一つと学んできたのである。
(
向山洋一:1943年生まれ、元東京都公立小学校教師、教育技術法則化運動代表を務めてきた。教師を退職後、TOSSインターネットランドの運営に力を注いでいる)


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