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いじめが起きないようにするには、日ごろからどのようにすればよいか

 日ごろから、学級の子どもたちに正義感や社会の仕組みについて語ることが大事である。
 根本的にいじめを根絶するには、子どもたちに正義感を育てることである。
 現代は自分の利害だけで物事を考えようとする人が増えた。現代の大人に一番欠けているものは正義感であると私は思っている。まず、教師自身が正義感のある大人になることだ。
 そして子どもたちに「人として、してはいけない恥ずかしいことは何であるか」を語り、正義感をしっかりと植えつけていく必要がある。正義感について根本的な信念をつくり上げることが最も大切である。私は子どもに正義感を語る時には、会津藩校の「じゅうの掟」の話や、スポーツマンシップについて語られた逸話などをよく引用する。
 ただ授業で教科書の内容を教えるだけでなく、その学習内容の社会的な意味や背景などを伝えながら教えると、子どもたちの学習に対する意欲が違う。社会の構造をわかりやすく伝えていくことが子どもたちの知的好奇心を高めることにもつながる。
 「してはいけないこと」にも社会の仕組みがあることを伝える。たとえば「人の物を盗る」ことは窃盗罪で懲役刑に当たる。人を傷つければ傷害罪である。人にいやなことを言って恐怖に陥れたら脅迫罪になる。厳しい規定があり、人は法律によって守られていることを伝える。
 「だからこそ、こうした行為をされたら我慢せずに言いなさい」ということである。そのことを知ることによって「誰かが助けてくれるから言おう」という意識をもてるようになるだろうし「この先生は助けてくる」という安心感を子どもたちに抱かせることにもつながる。
 私は日ごろから子どもたちが冷静に話を聞ける時に、人がいやがることを続けることが「いじめ」で、それが犯罪や大きな事件にもなりかねないことを、具体的な例をまじえながら話している。
 学級でいやがらせ行為が出てきたときをとらえ、ダメだというだけでなく、なぜだめなのかという理由や事実と照らし合わせた内容を伝えることである。タイミングと迅速さが必要である。
(
成瀬 仁:新潟県公立小学校教師。国立大学教育学部非常勤講師、オーストラリア公立小学校での勤務経験がある。また、幼稚園の経験もあり、多彩な教職経験を生かし、子どもと環境、教師の雰囲気を考えている)


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