教師の若さは大きな財産、その財産を使って頑張ることが若い教師に課せられた一番の仕事
教師になりたてのころは、授業の力も学級経営の力もまだまだ未熟でした。でも、他の教師に負けないことが一つだけあります。
それは「若さ」です。「若さ」だけは、絶対に負けません。そう「若さ」は、いまあなたが持っている大きな財産です。
四月の始業式で学級担任発表のとき、おじいちゃん先生やおばあちゃん先生には、子どもたちは「えー」と言います。その先生が嫌いというより、年をとっているのが「えー」なのです。ですから若い先生とわかると「ヤッター」と発します。担任発表は圧倒的に若い先生が有利なのです。
その有利さを生かさない手はありません。「若い」だけで、子どもは喜んでくれるのですから、その「若さ」を存分に発揮しないと意味がありません。
子どもに「若い先生がいい」理由を聞くと、
「よく遊んでくれる、元気がある、笑顔がいっぱい、明るい、ねちねち怒らない、怒るときも元気、熱がある、ユーモアがある、授業がおもしろい、運動ができる、子どもの気持ちをわかってくれる、給食をよく食べる・・・・・」
子どもたちは「若い先生」に担任になってほしいと望んでいます。そんな子どもたちの期待に是が非でも応えてやりたいものです。
もう一度、若い先生がいい理由を見直してください。一つひとつ自分に当てはめて考えてみるとおもしろいのではないでしょうか。
そうすれば、期待される若い教師像がきっとみえてくるはずです。「若さ」という財産を精いっぱい使ってがんばることが、若い教師に課せられた一番の仕事といえます。
(仲島正教 1956年生まれ 兵庫県公立小学校教師21年、指導主事5年、48歳で退職。2005年より教育サポーターとして、若手教師対象にセミナーを開いている。若手教師パワーアップセミナー「元気が一番」塾主宰)
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