私が授業にこだわるのは授業崩壊を体験し、もうもうそんな状態はこりごりだから
私が授業にこだわるのは、若いころ「寝る、聞かない、しやべる、騒ぐ」という授業崩壊を体験し、もうそんな状態はこりごりだからである。
楽しく知的興奮のある授業は、生徒の目が生き生きとしており、授業終了後も、生徒の満足した顔をみることができる。生徒の生き生きした顔を私は見たい。
授業で培われた信頼関係は、学級経営や行事等の指導でも有効に作用する。
とくに私の授業は、生徒指導上、課題のある生徒が活躍する場でもある。課題のある生徒との関係は生徒指導やさまざまな場面で生きてくる。やんちゃで勉強が苦手な生徒は、自由な発想で「なんでも言ってやれ」って生徒が多い。その生徒たちを軸に授業を展開すると、教室は活気につつまれ和やかな雰囲気になる。できない生徒中心の学力差のない授業は、すべての生徒が参加できる授業につながる。
授業は教材7分に腕3分といわれる。こんなことから、教材づくりにかなりのお金と時間と動力をつぎ込む。
授業づくりで考慮することは、
(1)すべての生徒が自由に何でも言えるテーマ設定や題材が不可欠である。
(2)ワクワク・ドキドキと次の展開が待ち遠しい授業。
(3)展開過程で、考えたり、想像したり、意見を述べたり、相互討論する場面を設定する。
(4)授業中、しゃべらなくても、思考が揺れ、考える場面がある。
(5)生活知で思考する場面が多くあるとともに、異なる価値観がでてくる場面がある。
(6)授業の終末には、静かな沈黙が流れ、生き方が揺さぶられ、自分自身を内省できるストーリーがある。
(河原和之:1952年京都府生まれ、大阪府東大阪市の中学校教師・教育センター指導主事、退職後は立命館大学等非常勤講師。授業のネタ研究会常任理事、NHKわくわく授業出演、同教育テレビ番組委員)
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