子どもたちが求める教師の子どもたちへのはたらきかけとは何か
教師が教え、集団をまとめるだけで、子どもの心は満たされるものでしょうか。各種調査結果では、それだけで子どもの教師への思いは満たされるものではなさそうです。
教師の、人としての温かさ、子ども一人ひとりに目をかけて励ましたり、指導されることを子ども心は求めているのです。
子どもへの親切さや公平さ、的確な表現力などは、教師にとっていつの時代も必要なはずです。
子どもたちは、教師のそうした面をいつも見ているとともに、教師に先生的役割だけでなく、カウンセラー的役割も期待しているといえましょう。
授業の腕を上げるのと同様に、一人ひとりの子どもたちと、いかに接するかという力を付けていかなければなりません。
考えてみれば、育ちも暮らしも違う子どもたちが、教室には集まってきているのです。一人ひとりの子どもたちは、外形が違うだけでなく、その内面も異なることを、教師は承知しなければなりません。そうしなければ、カウンセラー的役割などとれるはずもないでしょう。
(飯田 稔:1933年生まれ。千葉大学附属小学校に28年勤務、同校副校長、千葉県浦安市立小学校校長を経て、千葉経済大学短期大学部名誉教授。学校現場の実践に根ざしたアドバイスには説得力がある)
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