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パワハラで憎み恨んだ人にも感謝すると、感謝の心が身につき人生が変わった

 上司のパワハラに遭いました。書類のたった一文字のミスを二時間もネチネチと嫌味を言い続けるのです。そのようなことが毎日のように続きました。二年間耐え続けた私を、突然、高熱と猛烈な下痢が襲いました。内臓がボロボロなっていて、下血で生死の境をさまよいましたが、奇跡的に命を取り留めました。こんな目に遭わした上司が憎いと恨みました。その時、医者に言われました。「あなたには感謝の心が足りない。それが病の原因です。その憎いという上司にも感謝しなさい。病気になったことにも感謝するのです」
 私にはまったく理解できませんでした。でも、もう二度と入院したくない。その一心で、毎朝、朝日に向かって何十回も「○○さん、ありがとう」と手を合わせ、上司の名前を唱えました。
 最初は嫌々でしたが、二カ月も続けていると、心の中に変化が現われ、少しずつ感謝の心が強くなっていくのでした。そして、三年ほどが経ったある日「あの人がいたから、病気になれた。病気になれたから、感謝の心が学べた」と思えるようになっていたのです。
 以前の私は傲慢でした。正しいと思えば相手を罵倒し、接客の悪い店ではクレームをつけました。
 それが不思議なことに「ありがとう」を繰り返すうちに謙虚になっていったのです。その過程で、感謝には三段階あることに気づきました。第一は、他人から何かしてもらってうれしいことに感謝すること。第二は、目が見えたり、歩けたりするという当たり前ことにも感謝すること。第三に、苦しいこと、辛いことに感謝できるという心です。一見、苦難に思える出来事も、将来幸せになるための糧なのだと思えたら感謝できるようになったのです。
 現在、講演をしたり、作家としてやっていけるのも、あの時の上司の「厳しさ」のおかげです。ストレスに負けたのは自分の心が弱かったせいだと気づきました。
 そこで、自己啓発の勉強をしたり、異業種交流会に積極的に参加しました。その中で、知らぬ間に会社という組織に頼らなくても、独立してやっていける力が身についていたのです。本を出版するという夢までかないました。
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志賀内泰弘:24年間金融機関に勤務後独立し、コラムニスト、経営コンサルタントとして活躍中。講演や研修講師としても引っ張りだこで、サービス業や学校を中心に人材育成の分野での信頼も高い。「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表)

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