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集団生活のルールで最も大切なのは、教室内だけなく、社会に通用する価値観を与えること

 集団生活のルールを教えるうえで最も大切なのは、教室内だけで通じるのではなく、社会のあらゆる場面に通用する根本的な価値観を与えること。
 担任によっては、教師自身の性分や好みに合わせて、こまごまと生活と行動のルールが定められ、忠実に実行するよう求めるものを目にすることがあります。
 私はこれら「枝葉なこと」よりも、もっと「根本的なこと」を大別して与えるべきだと考えています。
 私は自分の学級づくりにあたって、次のような点を「集団生活のルールとしつけ」の根本としていました。
(1)
他人に迷惑をかけない
 他人に迷惑や不快感を与えない。これは最低限のルールです。
(2)
自分の行動に責任を持つ
 他人のせいにせず、自分の責任を自覚し果たすことです。
(3)
集団の向上に寄与する
 傍観的・利己的にならず、進んで集団の向上に貢献する気風を養うことです。
 そして、どんなルールがなぜ必要なのかを自覚し、自己判断できる力を、子どもたち自身につけてやることなのです。
 集団生活のルールは、固定されたものではありません。むしろ場所や状況が変わったら、臨機応変に判断し、その場に応じた適切な行動をとれること。
そのためには、三つの意識が必要です。
(1)
相手意識
 自分はどんな人と相対しているのか。
(2)
状況意識
 ここはどんな場所で、何を求められているか。
(3)
方法意識
 それならば、どうすればいいのか。
 この三つの物差しを持ち、常にこの物差しに照らし合わせながら行動するようになれば、まず相手を不快にさせることはありません。
 たとえ一度は間違った行動をとってしまつたとしても、次にはより適切な方法を選ぶことができます。
 正確な敬語をつかい、丁寧な態度をとる。さらにそれだけでなく、「三つの物差し」を常に自覚して行動させるように導きましょう。
(野口芳宏:1936年生まれ、元小学校校長、大学名誉教授、千葉県教育委員、授業道場野口塾等主宰)

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