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授業で「話し合い」の学習指導はどのようにすればよいか

 話し合いは最も多く使われている学習方法であるのに、最もまずいようである。話し合いで「新しい価値が生み出される」ことなど容易なことではないのである。
子どもたちの話し合いで気をつけなければならない点は、
(1)
話題が鮮明であるか。
(2)
その話題について子どもたちにズレがあり、それを埋めようとするような話し合いがなされているか。
(3)
話し合うことによって、新しい価値が生み出されているかどうか
(4)
「話し合い」と言いながら、形式的な形をふんでいるだけで、あとは教師の考えを押しつけていないか。
話し合いのときの発言のしかたも問題である。
(1)
既有の知識や経験をもとにして話題について考え、自分の考えをはっきりと述べているか。
(2)
四段落の形で発言できているかどうか。
 
例えば、社会科の授業であれば
「何という資料の」
「何ページに」
「これこれの内容が書かれている」
「だからわたしはこう思う」
という四段落の形で発言できているかどうかである。これこそ社会科的というか、根拠を明らかにして考えを述べている例である。
(3)
「わたしの考えはこうである」「わけはこれこれだからである」と述べているかどうかである。
 発言のしかたが鍛えられているかどうか、ちょっと聞いただけでわかる。(1)(2)(3)のような下じきをもってみることだ。
 子どもの意見が、教師によって、集約・焦点化されているかどうかである。こうしなければ、話し合いの意味はない。
(
有田和正:19352014年、筑波大学付属小学校,愛知教育大学教授、東北福祉大学教授、同特任教授を歴任した。教材づくりを中心とした授業づくりを研究し、数百の教材を開発、授業の名人といわれた)

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