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中学生はどのように叱ると成長し変わるか

 教師は、生徒が悪いことをした時に叱ります。中学校の善悪の基準はしつけレベルです。保護者の協力が不可欠です。タッグを組み、教師が強く指導し、保護者がフォローします。
 叱る目的は、悪行を排除し集団の秩序を守ることです。問題生徒の多くは、人権無視や暴力に満ちた生活をしていることが考えられます。「ここはきみの家ではありません。学校と家庭の区別をしなさい」「学校は平等で公平です」「きみが何と言おうと、学校には規則があります!」「きみを特別扱いしません。それを直し、学校へ来なさい」と、教師が学校社会のルールを示し続ければ、生徒は目に見えないレベルですが、着実に成長していきます。
 保護者の愛を知らない生徒は、感謝という感情を知りません。しかし、愛情を持って教え続ければ、少しずつ社会性を身につけていきます。そして、ある日突然、教師の厳しさと温かい心を同時に理解します。反発していた生徒ほど、心の中で教師に感謝するようになります。
 小学校で悪いやつと言われてきた生徒は、自分は悪いやつだと思い込んでいます。最大の問題は悪のレッテルを貼られたことです。悪のレッテルは、生徒の心を卑屈にし、自信を失わせます。先生から信頼されていないんだという不信感が膨らみます。
 この思い込みを解消させるのが教師の仕事です。「きみはよい子だ」「その笑顔が好きだ」「きみに会えたから、先生は今日も嬉しい」このように、ほめてほめて、ほめまくります。うそはダメですが、良いことをすべて言葉にしてほめます。それでも思い込みは頑固で、経験豊富な教師が全力を尽くしても、解消には少なくとも一年はかかります。思い込みが解消された時、生徒は生まれ変わります。毎日ほめまくる教師の厳しい一言は、毎日怒鳴る教師の100倍の力で生徒の悪行を正します。
 悪行を発見したら教師の勇気と気迫で「こらーっ!」と腹式呼吸()で一喝します。生徒が飛び上がったら一喝成功です。生徒が自分の悪行を自覚しているときは制止を命じるだけでよい。この時、わかりきった理由を言うと、生徒はついつい反論したくなります。くどいと屁理屈を考え始めます。
 一喝した後は、何をしているのか質問します。言い分けをする生徒や善悪がわからない生徒には、話を聞き、いろいろな角度から悪行をやめるように教え説きます。生徒はまだ子どもです。当たり前だと思う常識でも、知らなければ教えるのが教師の仕事です。教師がわかりやすく説教すれば、生徒は変わります。授業がうまい教師は説教がうまい。相手に合わせて説教するための方法を数多く知っています。
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) 腹式呼吸:息を吸い込んで腹を膨らませ、腹周りの筋肉を一気に収縮させ息を出す。
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福地孝宏:1962年名古屋市生まれ、名古屋市立中学校教師。教育に関するHP開設している)

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