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子どもとの関係性を築くにはどのようにすればよいか

 プロに学び、これまでの子どもとの関係を変えてみてはどうでしょうか。営業、カウンセラー、飲み屋のママさんに共通していることがあります。基本中の基本は「こちらの話を聞きたいと思っていただく」ことが大前提です。そして「もっと話をしたい。自分のことを聞いてほしい」と、思ってもらわないと、お客さまのニーズがわからないので変化を起こすことができません。
 カウンセラーや飲み屋のママさんは、自分からは何も言わないで先方の話を聞くことに徹しています。「あら元気なさそうですね、どうされたの?」こんな感じです。
 このとき大切なことは、話を聞こうとする姿勢です。話に必ず反応する。常に微笑を浮かべ、困っている話には悲しそうな顔を一緒にしてあげる。相手が話そうとするのを絶対にさえぎらない。指示やアドバイスをしないで、とにかく聴く。これでお客はどんどん話をされます。
 相手の行動を変えるためには、話を聴きたいと思ってもらえる関係性をつくる。そのためには、相手を喜ばせることを考えます。相手をほめ、肯定します。思った本当のことをストレートは言いません。例えば、社長が派手な赤と青のシャツを着ていて「変やな」と思っても営業マンが本当の感想を言うわけがない。なぜなら仲良くなりたいからです。どういう表現をすれば社長さんに喜んでいただけるか考える。相手に嫌がられない、話を聴きたいという気分にならないと先へは絶対に進みません。
 関係性を作るためには相手を肯定するようにします。また、自分のことをわかってくれている、ということもとても大切です。例えば「おまえは、いつまでたっても勉強せえへんな」といらいらして説教してしまうことがあります。人間は否定されると「こいつは敵や」と、どうしても思ってしまいます。指示や説教しても聞くわけがない。尊敬できない人に言われたら反発するだけです。
 相手を否定しないで肯定する。受容と共感で関係性を構築します。関係性とは本音をしゃべってくれるようにすること。本音を聞いて「大変だね、でも頑張ってるんだね」と伝えること。
 親に文句ばかり言う子どもの心理を考えると、やりたいことがうまくいかなくてストレスを感じている子どもが多い。「うるさい、いい加減にしろ」と拒絶的な対応をすると、関係がどんどんエスカレートしていきます。子どもが順調なら親に文句を言わないですよね。親に甘え頼っているのです。親に何を言ってもムダだと感じていたら自分から話しません。「困っているのをわかってほしい」「助けてほしい」という表現でもあります。「親に自分のことをわかってほしい」「親とコミュニケーションを取りたい」ということなのです。だから、子どもの言うことを否定しないで、話を聞く姿勢を示す。過去のことをいろいろ言ってくるときは、共感して謝ってあげる。という対応がおすすめです。
 親は「失敗を恐れず、しんどいことからも逃げないで、目標を達成できる人間」になってもらいたいと多くの人は考えていると思います。そうなるためのキーワードは「子どもの自信」です。「頑張れ」という言葉は自信を失わせます。否定の言葉です。「今、頑張っていない」というメッセージになります。「頑張れ」と言いたくなったら「頑張ってるね」と言ってあげるとよい。
 自信がないと、頑張っても結果がでないと思うことが多いのであきらめて逃げてしまいます。そこでお勧めは「自信を持たせる言葉をかける」「本人を肯定する」「成功の体験を繰り返させる」ことです。
 子どもが「こんなにダラダラしていて肯定する部分などまったくない」と思われる親にはお願いです。「肯定できるところ」「いいところ」を探しましょう。近所の人にあいさつするでもいいし、思いやりがあるとか、クラブは熱心だとか、何かあるはずです。「親のいうことを聞かない」だって、自立しようと頑張っている、自分なりに考えているというしるしですよね。「勉強しろ」とストレスをかけるよりは「あなたは頑張っている」と言われたほうが、子どもは自らを考える機会が広がるものなのです。
(
喜多徹人:1960年滋賀県生まれ、三菱東京UFJ銀行を経て神戸セミナー校長。カウンセラー)

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