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出席してよかったと思う保護者会にするにはどうしたらよいか

 忙しいなかを保護者会にでかけ、今日は出席してよかったと思うような保護者会にするには、どのようにしたらよいだろうか。
(1)
最近の子どもの生活について
 各学年の子どもの発達段階の特徴について話し、いまの学級の様子を具体的に示しながら話すとよい。生活指導の重点をどこに置いているか、いまどうなっているか、問題となることがあれば、はっきりと述べて協力を求める。例えば、きまり・言葉づかい・忘れ物など。
 子どもの生活について、録画したものや作文をよんで活動の様子を知らせる。
 年度当初の学級経営の方針がどのような経過をたどり、現在はどのような実態になっているかを学期に一度は話すようにする。
(2)
教科の進度状況について
 現在の各教科の学習内容や進みぐあいなどについて話す。学期末には、通信簿の見方や考え方を説明する。結果にこだわり、しかる材料にしない。努力を認め、頑張るところは励ますように話す。
(3)
連絡
 行事についての準備や説明、教具・教材の準備、集金など連絡し理解と協力を得る。
(4)
懇談
 漠然とした懇談とならないように、前もってみんなが話題に入っていけるテーマを伝えておく。たとえば、おこづかいの与え方・基本的な生活習慣の身につけ方・子どもの健康管理。
 進め方は、テーマの解説→各家庭の実態報告→相互の交換→原因究明→指導の手だて、という順番で話し合いを深めていくとよい。
 結論が出なでもよい。出し合った意見や考え方を家庭に持ち帰って、わが子の実態にあてはめて、指導してくださいと結ぶようにする。個人的なことは、終了後、個別に対応する。
(5)
保護者との接し方のポイント
 教師の一方的な話しや押しつけは避ける。教師の考えと違っても肯定的に受け止める。反対意見を述べる場合「たいへん結構なお話で同感です。こんな方法もあるので、ためしてみてはどうでしょう」と述べる。少数意見も大切にし、結論を無理に一つにしぼろうとしない。
 自分の子の話しばかりしたがる親がいるが、他の方はどうでしょうと、全体の問題に広げるようにする。
 いつも同じ形式でなく、パネルディスカッションやグループに分かれて話し合うなど工夫し、参加したという満足感を与える。
(
佐々木興子:元東京都公立小学校長)

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