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いじめを見つけ、はやく解決するにはどのようにすればよいか

 いじめられている子どもが、その事実を親や教師に相談することはないと考えたほうがよい。自分がいじめられていることを知られるのは、このうえなく恥ずかしいことであるし、プライドが傷つけられるからである。
 それでも、いじめの兆候は、生活のさまざまなサインとして現われていることが多い。私たち大人はこれを注意深く感じ取る必要がある。
 いじめは、どの子にも起こりうるという危機感をもつことが必要だ。危機感がなければ、子どもたちの信号もキャッチできない。
 文部科学省によれば、いじめは心身のバランスが崩れやすくなる、中学1・2年が特に多い。いじめは「冷やかしや悪口」(52)、「叩かれたり、蹴られる」暴力(21)、「仲間外れや無視」(16)、「金品をたかられ、盗まれる」(8)となっている。(2010年調査)
 いじめのサインはつぎのようなものが考えられる。
1 いじめる側
 特定の子を無視・仲間はずれにしている。特定のグループで行動している。電話の相手に高圧的な会話をしている。自分より弱い立場の子に高圧的である。友だちを手下のように使っている。他人を非難するメールを書き込んでいる。与えてない物や金を持っている。言葉遣いが乱暴になり、他人をばかにする言動が多い。
2いじめられる側
(1)
学校で
 特定の子の言いなりになっている。からかわれても反発しない。衣服の破れ、体に傷がめだつ。給食や掃除はいつも一人。笑わなくなり、下を向いていることが多い。
 プロレスごっこの相手をしている。持ち物が壊されたり、なくなったりする。持ち物に落書きされたり、隠されたりされる。
 発言するとやじや冷やかしの声があがる。教師がほめると周囲がしらける。その子の隣に座るのを周囲が嫌がり、机が離される。最後まで所属するグループが決まらない。
(2)
家庭で
 学校や友だちのことを話さない。学校へ行きたがらない日が増える。食欲が減った。いらいら、おどおどすることが多い。衣服の汚れ、ケガがめだつ。弟や妹、ペットをいじめる。外出しなくなった。
 子どもの状況を観察し、学校と親が情報交換を密にして連携をはかるべきである。
 親や教師は子どもとのコミュニケーションを積極的にとるようにふだんから心がけ、信頼関係を築いておくことが大切だ。そのうえで、学校や家庭、地域社会との連携が密であれば、いじめは起こりにくく、起きても解決が早い。
(
平塚俊樹:1968年生まれ、証拠調査士。武蔵野学院大学客員教授。大手会社で顧客からのクレーム処理担当を経て、危機管理専門コンサルタントとして独立、平塚総合研究所設立した)

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