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仕事も人生も「おもしろくおかしく」

 私の父が創業した会社は父が掲げた社是「おもしろおかしく」は受け継がれています。「おもしろおかしく」は仕事や人生に対する考え方だと理解しています。どんな仕事も楽しいことばかりではありません。苦しい思いをするのは当たり前のこと。しかし、投げ出さずに努力をすれば、必ずその先には「おもしろさ」が待っている。そのおもしろさが見つかった時、仕事の喜びを味わうことができるのです。「おもしろおかしく」なるまで努力を積み重ねていくことこそが大事。そして、それを見つけることができるのは、自分自身でしかありません。
 人間には得手不得手があります。どうすれば自分の得意なものが見つかるのでしょうか。その方法として「思い込み」があると思います。天才的な能力を備えた人間もいますが、そんな人間はひとにぎりです。ほとんどの人間には、それほど差があるとは思えません。そんななかで抜きん出ることができる人間とは、自分はやれると思い込み、自分を信じることのできる人間だと思います。自分はこの仕事が天職だ、自分はこの仕事で必ず成功できる。もっといえば、自分の人生はきっと幸福なものになる。その「思い込み」があればこそ、努力することが苦にはなりません。そして、やがては「おもしろおかしく」という心へとつながっていく。
 苦しい時、不幸だと感じたときにこそ「おもしろいな」と思ってしまうことです。しょんぼりしていたら、たちまち苦しみに負けてしまう。それでは人生はつまらない。そんなときにこそ「自分は大丈夫だ。こんなことに負けるはずはない」と思い込んでしまうこと。そうして一つの困難を克服したとき、人生の「おもしろおかしく」が増していくのです。
(
堀場 厚:1948年京都府生まれ、堀場製作所会長兼社長)

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