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生徒指導の方法をどのようにして学べばよいか

 生徒指導は、先輩や同僚の教師の指導の姿を見て学ぶことが多い。今まで私が関わってきた教師の中で子どもたちとの関わり合いが素晴らしく、慕われている教師の言葉だと、子どもたちの心にすっと入り納得する様子を何度も見てきました。そこで、なぜ指導がうまいのかをよく見て真似をするようになりました。「いつも笑顔だな」「メリハリがあるな」など、気づいたことを自分で真似をして実践してみました。指導がうまい教師のよさをたくさん見つけようとすることで、少しずつですが自分なりに生徒指導の仕方が身についてくると思います。よさを見つけて実践することが上達への一歩になると思います。
 生徒指導は社会の中で自分らしく生きることができる大人へと子どもが育つように、その成長を促したり支えたりする働きかけといえます。
 私が生徒指導で心がけていることは、「教師の目」「子どもの目」をもつことです。
「教師の目」というのは、「規範(ルール)・成長させるための視点・よさを見つけること」などいった、教師としてもっておきたいことを実践に生かすことです。
「子どもの目」とは「面白そうだな」「やってみたいな」といった自分が子どもだったらどんな気持ちや考えに立つか考えることです。また、子どもたちそれぞれの発達段階をよく考えることだといえます。子どもたちがトラブルを起こす時、教師として「許せない」行為には指導をしなくてはいけません。しかし、その一方で「なぜこんなことをしてしまうのだろう」とその子の目線になって考えてみると、まったく新しい子どもたちの一面を見ることができます。ぜひ「小学生の頃に戻った気持ちで一度子どもを見る」ということをしてみましょう。そうすると、新しい視点で子どもたちを見ることができます。
 ヤンチャな子が素直に話を聴いている。落ち着きのない子が、ある教師の「あかんよ」というひと言でピタリとおとなしくなったりします。強い指導だけが生徒指導ではありません。その教師の経験や人柄、ふだんの口ぶりなどから、指導哲学があり、独自の指導の方法があります。キャラクターを生かした、一人ひとりの教師にしかできない指導があります。だからこそ、先生方の指導の現場を見せてもらいましょう。
 私たち教師は、子どもたちにどう見られているか客観的に見る必要があります。鏡に向かって怒った顔、悲しい顔をしたりするとよいと思います。どんな教師にもキャラクターがあります。日頃の生徒指導で「自分自身のキャラクターと合致しているか」考えなければなりません。同じ指導をしても教師一人ひとりが違った存在であるから、同じ教育効果が生まれるとは限りません。
 生徒指導力には「父性型(生徒たちに規律を守らせる)」「母性型(生徒を優しく包み込む)」「友人型(良きお兄さん、お姉さん)」があります。これらの指導力を持った教師が、互いの指導を補いながらチームで生徒指導にあたることが大切です。
 しかし、大切なのは「自分自身がどの指導力を発揮するタイプなのか自覚したうえで、場面に応じてどの指導力も発揮できるようにする」ということです。そのためには、チームの中で、それぞれの指導力に長けている教師が指導に当たっている時、積極的に関わるとよいのです。そうして、身体に指導を染み込ませていくのです。そして、目の前で見た指導を実際に試してみるとよいでしょう。
 うまく指導できる自信がなくても、避け逃げず、自分の言葉で指導をやっていきましょう。気をつけたいのは「独りよがり」にならないことです。まずは恥ずかしがらずに真似してやってみることです。うまくいったり、いかなかったり、発見があります。声のかけ方、独自の取り組みなど、やってみると劇的に子どもたちが変わることがあります。真似しても失敗することがあります。簡単そうな動きでも哲学があります。やがて、真似だけではいけないと分かった時が、もう一段階段をのぼる瞬間だと思います。
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長瀬拓也:1981年岐阜県生まれ、横浜市立・岐阜県公立小学校教師、岐阜県公立中学校教師。2004年に「第40回わたしの教育記録」で新採・新人賞を受賞。NPO法人授業づくりネットワーク理事、教育サークル「未来の扉」代表代行、『教師になるには』編集代表、クラス・マネジメント研究会代表)

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