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自分の生きる道をどのようにしてひらくか

 自分には自分に与えられた道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけにしか歩めないこの道。かきわけ、かきわけ汗をするのぼりもあればくだりもある。
 この道が果してよいのか悪いのか、思案にあまるときもあろう。なぐさめを求めたくなるときもあろう。しかし、この道しかないのではないか。
 あきらめろと言うのではない。いま歩んでいる道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分にだけに与えられているかけがえのない道ではないか。
 他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでも、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
 それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。
 雨がふれば、人はなにげなく傘をひらく。この自然な心の働きに、その素直さに私たちは日ごろ、あまり気づいてはいない。
 この素直な心、自然な心のなかにこそ物事のありのままの姿、真実をつかむ偉大な力があることを学びたい。
 何ものにもとらわれない、伸びやかな心で、この世の姿と、自分の仕事をかえりみるとき、人間としてなすべきこと、国としてとるべき道がそこに、おのずから明らかになるであろう。
(松下幸之助:18941989年、パナソニック(旧名:松下電器産業)創業者。経営の神様と呼ばれた日本を代表する経営者)

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