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子どもたちへの指示は、どのようにすればうまくできるか

 子どもたちがしっかり聞いていなかったら、指示されたように動かない。大切なことは、子どもたちを集中させて、教師の指示をしっかり聞かせることである。そのためには
(1)
音で集中させる
 楽しい雰囲気で授業をはじめるには「静かにしなさい」と指示するのはよくない。始めに手を叩いて音で集中させるとよい。「みんなで、手を3回打ちなさい。さん、ハイ」と指示する。おしゃべりしていた子どもたちは、何が始まったのかと集中する。「今度は、手を4回打ちなさい。さん、ハイ」と指示する。次は目で集中させるようにする。「指の数だけ手を打ちなさい」と指示し、指を5本見せる。最後は「先生が手を上げたら、拍手しなさい。手を下げたら、ぴたっとやめなさい」と指示する。クラスは静かで、楽しい雰囲気になる。
(2)
教師の方へ体を向けさせ、目を合わすようにする
 教師の方に体を向けても目をあわさない子がいるときは「こちらをみていない人は、あと2人です」と、じっと目をみる。
(3)
はじめに「テーマ」を示す
 はじめに指示する内容のテーマを子どもたちに知らせること。「今から教室をきれいにします」と知らせ。次に「自分の周りのごみを拾いなさい」と指示するのである。
2 指示の意味を説明する
 指示の価値や重要性について説明してから指示すると、子どもたちは納得して行動する。
 説明したほうがよいものと、説明しなくても子どもたちがわかっているものを見きわめ、的確に使い分けることが大切である。
3 短いことばで簡潔に指示する
 指示は簡潔なほどわかりやすい。ひと言でいえるまで凝縮する。
 要領を得た簡単な短いことばで指示されると、わかりやすく、的確に伝わり行動しやすい。
4 イメージできることばで視覚化して指示する
(1)
AさせたいならBと言え
 子どもたちの身近にあるものでイメージできるものがあれば、それをことばにして指示すれば子どもたちは理解しやすい。たとえば、絵の具を少量パレットに出させる場合「お米一つぶ分だけ出しなさい」と指示するようにする。
(2)
指示内容を黒板や紙に書く
 指示内容を短いことばで、番号をつけて書く。そうすると活動する内容が見ただけでわかる。たとえば「①全文を読む→②読んだら座る→③感想をノートに書く」と、つぎに何をすればよいかがわかるようにする。
5 指示は一時に一事にする
 一度に多くのことを言うと、聞きもらしたり、順番をまちがえたりするからである。特に小学校低学年の子どもたちへの指示は、一時に一事に徹底することが大切である。実際には、うまく指示できないことが多いので、指示計画をつくってから指示することが大切である。
6 数字で指示する
 「どれだけするか」を示さないと、子どもたちは見通しをもつことができず、だらだらと行動するようになる。たとえば、「ごみを10個拾いなさい」と、活動する時間の長さ、何個作業するのかを数字で指示する。
7 指示は繰り返さない
 同じ指示を繰り返すと、また同じことを言っていると、子どもたちは集中しなくなる。
8 活動中は指示しない
 子どもたちが活動しているときは、集中して指示を聞くことができないからである。
 複数の活動を行うときは、分割して指示する。最初の行動を指示したら、その行動が終わるのを待って確かめてから、つぎの行動を指示する。
(
加藤辰雄:1951年愛知県生まれ、元名古屋市立小学校教師。愛知教育大学非常勤講師)

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