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教師に求められている教師力にはどのようなものがあるか

 学級崩壊しないためには、無難な学級経営をする必要があります。挑戦的な実践は面白いものです。しかし、リスクを伴います。だから、私は挑戦的な実践を慎んでいます。無難な学級経営をベースに考えるようにしています。ハプニングが出来る限り起こらないように気をつけながら学級経営をしています。ハプニングが大きくなると、学級が揺らいでしまいます。そして、学級崩壊につながります。私はそれが怖いのです。
 慎重な私も「ここまでなら大丈夫」と判断すれば、ハプニングが起こる可能性がある実践をすることもあります。ただし、教師はそれらのハプニングに全て勝たなければなりません。勝算のないハプニングは避けるべきです。
 また、ハプニングができるだけ起こらないようしても、ハプニングが起こるのが教室です。そのハプニングの裏には保護者がいます。保護者は絶対に押さえておかなければならない。保護者対応こそ、今、教師の心を一番痛めるものです。保護者対応の術を身につける必要があります。基本は初期対応が全てだと心得ることです。
 教師には、長年築きあげてきた授業スタイルがあります。しかし、それにこだわりすぎていては、授業は成り立たなくなってしまいます。10年以上前の教育が通用するはずはありません。子どもたちは大きく変容しているのです。
 今、教師に必要なのは、子どもに合わせて授業スタイルを変える勇気です。本当にしんどいことだと思います。目の前の子どもたちが良くなるなら、それは良い方法です。悪くなるなら悪い方法です。子どもたちの事実を大切にしましょう。変わることができなければ、これからの子どもたちを相手に授業を成り立たせることはできないのです。変わることが必要です。教師自身が学び、変わり続けることが大切になります。
 教師は教室のリーダーです。厳しい指導で、教室を秩序のある安定した空間にするのが、教師の一番の仕事です。子どもたちは、厳しい教師が嫌いではありません。いざという時には、ビシッと叱って、教室の秩序を守ってくれる教師を子どもたちは信頼します。たとえば、「この教師は私がいじめられたとき、厳しく指導して私を守ってくるるか」と、子どもたちは見ています。守ってくれると判断した教師を信用し、信頼します。
 しかし、厳しいだけのリーダーは、子どもたちにそっぽを向かれてしまう可能性があります。子どもたちは厳しいけど、楽しい、面白い教師が好きなのです。厳しさとユーモアが必要なのです。
 いつも笑顔でいることは大切です。今の学校はいろいろな困難にぶつかり、ストレスがたまることも多いでしょう。それでも、教師は笑顔でい続けるべきだと思います。プロである以上、笑顔を演じ続けなければならないのです。私は朝がものすごく苦手で不機嫌です。それでも、早く教室に行き、最高の笑顔で「おはようございます」と、元気の良いあいさつで子どもたちを迎えます。自分の機嫌や状態で笑顔がつくれないなら、プロ失格です。
 教師に向いているのは、サービス精神が旺盛な人です。人を喜ばせるのが好きな人は教師向きの性格です。私が強く思っているのは「私が楽しいのが一番だ」と。私が楽しそうだと、子どもたちも楽しいのだと思います。授業でも「なんか楽しい」という感覚が大切だと思っています。なんか楽しいという感覚が学びのベースだと思います。
 教育は結局「人」ですね。私には尊敬する教師がたくさんいます。その中でも、野口芳宏、有田和正氏は別格です。あなたの学校に子どもたちから一目置かれている教師はいませんか。たとえば挨拶です。その教師だけは多くの子が挨拶する。その教師の立ち振る舞い、ちょっとしたしぐさ、言葉かけなど、どんどん真似してみましょう。
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中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ、多くの学生に向けて講演も行っている)

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