« 毎日の授業から授業技術を自分が学んでいくにはどのようにすればよいか | トップページ | 子どもたちを叱って、社会のルールやマナーを教えられる大人は教師しかいない »

授業づくりで大切なことは何か

 自分はどんなスタイルの授業をめざしたいのか、そのためにどのような学びをめざすのかを考えることが授業をつくるうえで、とても重要になると私は考えています。
 私は授業づくりにおいて楽しさが大切だと考えています。「楽しく」「自分から」「できる」の視点を大切にしています。楽しいことは「自分から」学ぶことにつながります。そして「できる」ことも大切です。子どもたちの「できた」「やった」という笑顔は教師として一番うれしいことです。そのために、授業のあり方や方法を常に模索していくことが教師にとって一番大切な仕事だと考えています。
 私は楽しい授業とは「学習内容そのものの楽しさ」「活動・体験の楽しさ」「関わり合いの楽しさ」だと思います。
 授業は、ほぼ一年間、同じ教師と子どもたちが関わり合わなければなりません。一緒に学んでよい気分だな、一緒に学ぶことが苦にならないという状況にしておくことがとても大切です。そのためには、「ルールをしっかりさせる」「信頼関係をつくる」「一緒に授業をつくる」といった教師と子どもの縦と横の関係つくることが重要です。その方法を私は今まで学んできました。子どもたちが教師のことが好きでいてくれれば、授業がうまくいかなくてもついてきてくれます。
 授業の方法を固執しないことが大切です。目の前の子どもたちに何が適しているのかと、考えることが重要だと言えます。そのために、たくさんのスタイルを持っておくことが必要です。例えば、音読の仕方や漢字の学習を工夫、学習クイズ・ゲームに挑戦、フラッシュカードやICTの活用、ミニネタづくり、演じる活動、イラストやランキング、ビンゴ、ディベート、ワークショップ型授業などさまざまな学習方法があります。授業スタイルをもう一度見直し、新しくチャレンジすることも大切だと思っています。
 私は初任者のころ、夜遅くまで教材研究をし指導案を書いてもいっこうに授業が改善されませんでした。ベテランの教師に自分のクラスに飛び入りで授業をしてもらうと、あっという間に、子どもたちが魅せられ夢中で授業に取り組む姿をあぜんとしてみることがありました。その差は、授業で子どもたちの思いをつかみ、学びに向かわせるスキルをベテラン教師がもっていたからです。子どもへの声のかけ方、子どものよさを見つけること、教科書の使い方、教材研究の仕方など、指導方法をより具現化するスキルを持っていました。
 ただし、気をつけなければいけないのは、授業がうまくいかないと嘆き、ミニネタや教材ばかり探し、スキルばかり求めていると、たしかに授業は楽しく力がつくかもしれせんが、うまくいかなかったりすると、とても苦しくなります。教師が成長するためには、理論と実践を積み上げる学びが必要です。
 授業がうまくいかない時ほどチャンスだととらえましょう。リラックスして教師自身も子どもと一緒に成長していくつもりで学んでいくことが大切です。「どうしてうまくいかなかったのだろう」「どうすればよくなるのだろう」と、振り返っていくと、新しい方法が見つかっていきます。授業の記録やメモを書いておくことをおすすめします。これが、その後の教師人生の財産になると思います。
 授業で一番大切な存在は学習者である子どもです。子どもを理解することが大切です。子どもから学ぶことを教師は忘れてはいけません。学習者の研究が足りないと授業はうまくできません。私は小学校のころは落ち着かず、よく教師に叱られていました。そんな私が、今のクラスにいたら、楽しいと思える授業にするにはどうしたらよいか考えながら私は授業をしています。子どもたちの好きな「スポーツ、タレント、ドラマなど」などを教師も好きになる努力をすると、子どもたちはなぜ好きなのかを知ることができ、授業づくりにも大きな影響を与えてくれます。
(長瀬拓也:1981年岐阜県生まれ、 横浜市公立小学校教師、岐阜県公立中学校教師を経て岐阜県公立小学校教師。授業づくりネットワーク理事、教育サークル「未来の扉」代表代行、クラス・マネジメント研究会代表)

|

« 毎日の授業から授業技術を自分が学んでいくにはどのようにすればよいか | トップページ | 子どもたちを叱って、社会のルールやマナーを教えられる大人は教師しかいない »

授業づくり」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 授業づくりで大切なことは何か:

« 毎日の授業から授業技術を自分が学んでいくにはどのようにすればよいか | トップページ | 子どもたちを叱って、社会のルールやマナーを教えられる大人は教師しかいない »