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学級崩壊を防ぐ特効薬は「上手なほめ言葉」と「効果ある叱り言葉」にある

 学級崩壊のきっかけは、理不尽に叱られたり、頑張りを認めてくれなかったという不満が爆発することによります。「あの先生だけは、俺たちを決して見捨てない」と、子どもたちに思わせるためにも、ほめ方や叱り方の技を磨き、日々子どもたちに向かいましょう。
 一人ひとりの心に寄り添った「生きた言葉」が、子どもに意欲をおこさせます。
 学級崩壊を防ぐ特効薬は「上手なほめ言葉」と「効果ある叱り言葉」にあると私は考えています。「ほめ方の上手な教師はやる気を育て、叱り方の上手な教師は根気を育てる」これは、私が日々感じている持論で、ほめ方と叱り方が教育の生命線であると言ってもよいでしょう。ほめ方はテクニックでカバーできても、叱り方はどうしても人間性が出てしまいます。教育のプロとしての、ほめ方や叱り方を次に示します。
1 上手なほめ方
 子どもはほめることにより、更なる飛躍がきたいできるのではないかと私は考えています。
(1)
握手したり、肩を叩いたりしてアクションたっぷりにほめ、心の底から賞賛していることを伝えよう。
(2)
その子の性格や状況を判断し、全体の前でほめること、一対一でほめることを使い分けよう。
(3)
ほめ言葉が口癖になってきたら最高である。何かにつけて、ほめてほめまくろう。
(4)
しかりたいことがたくさんあっても、ぐっとこらえてほめ言葉から始めよう。こちらの方が集中して話が聞ける。
(5)
子どもが荒れ出して、叱る可能性を感じてきたら、小さなことでもみつけてほめよう。10叱るよりも、1ほめた方が効果は上がる。
(6)
目立たない地道なことの積み重ねを大げさにほめたたえよう。地味な子ほど「まさかのほめ方」が心に響く。
(7)
バランスよく全員の子をほめよう。特定の子ばかりだと、マンネリからしらけを生み、全体に悪影響を及ぼす。
(8)
成果ばかりほめていると結果だけを気にする子を育ててしまう。プロセスを大切に努力する尊さを教えよう。
(9)
身だしなみや整理整頓の上手な子をほめると美しいクラスになる。口先でガミガミ言うと汚いクラスになる。
(10)
子どもへのほめ言葉は、親にも電話で伝えよう。
2 効果的な叱り方
 子どもたちが納得し、改善のエネルギーに転化できるような叱り方を心がけることがとても重要です。
(1)
機関銃のように次から次へと叱るのはやめよう。焦点がぼける。
(2)
大砲のように迫力ある一発をぶちかますような叱り方をしよう。印象深く叱らなければ同じことをくり返す。
(3)
人権の軽視、いじめ、暴力に対しては感情をむき出しにして叱ろう。子どもたちは教師の許可範囲を探っているのである。
(4)
些細なことでも学級全体の問題としてとらえ、全体の前で叱ろう。一対一で言い分けを聞いていると余計に腹が立ち逆効果である。
(5)
一方的に決めつけず共感的に叱ろう。「仕方なかったんだよな」などと逃げ道も用意してやろう。つきあいは長い。
(6)
しつこくねちねちと叱るのはやめよう。反抗的になる。
(7)
「親に言いつけるよ」などと言って、見せしめ的に叱ることはしない。
(8)
過去を引き合いに出して叱ることはやめよう。
(9)
他の子と比較して叱るのはやめよう。
(10)
叱るときには、一呼吸おいて、ことの背景やその子の家庭環境などを冷静に考えてから。
(
小谷川元一:1959年千葉県生まれ、千葉県松戸市公立小学校教師、松戸市指導主事等を経て東京福祉大学准教授。子育て・教育支援スペース「こたにがわ学園」理事長)

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