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子どもを育てるのに必要なのは「この人は、私のことを本気で見てくれているんや!」という「愛」と「信頼」やと思うで

 僕は小学校のPTA役員として運動会の放送関係を手伝うことになった。子どもたちにできるだけ本当の実況をさせたいと思った。それで、運動会の実況をするとき僕の口真似をさせたんや。僕が「まずは、白がいいスタートを切りました」って耳元で言うたら、子どもはその真似をして「まずは、白がいいスタートを切りました」って叫ぶねん。「それを追って赤!」「赤組がんばってください」と真似をして子どもが叫ぶ。
 初めは声が小さな子も、真似をすることで、どんどん声が出てきた。そしたら、すぐに「エエ感じや、最高や」ってほめる。それが午前中の後半になると、子どもがもうアドリブで、どんどんしゃべっとんねん。練習のときに「エエかあ、絶対に前向きな言葉でいくんやで。『赤組遅いですね』『あー、抜かされました』とか、やる気なくなるような言葉は絶対あかんでぇ」と注意を与えていたんや。それを見事に守ってる。すごい!
 でも、そういうのがすぐにできる子どもばかりじゃない。中には「キミなぜ放送部なの?」っていう子もいる。カツゼツは悪いし、暗い声しか出ない。けど僕はその子の隣にいて、その子がしゃべるたびに「うまい! イケてる!」ってほめた。そしたら、どんどん声が出てきて、語尾も上がっていった。それが子どものすごいところよ。「出来た! レモンさんにほめられた! 先生にもほめられた!」これって、自信につながるよね。そういう子どもの隠れている才能を引き出すのが教育やなぁって、本当に思うたね。
 ただ、ほめ方も本気でほめなぁアカン。ただのオベンチャラは通用せーへん。本気でほめたくなる部分に気づくことや。しかし、ほめてばかりやったら、これまたアカン。やっぱり「ここは、こうしたほうがさらによかったかな?」っていう言い方も必要やね。
 でもね、よう勘違いして、ただただ怒っている大人がいる。いちばん肝心なのは「その相手にその人の『愛情』が伝わってんのか?」ということと、「その相手との間に『信頼関係』がしっかり出来てるのか? それに気づいて言うてるのか?」ということ。
 そこをなくして「厳しく、厳しく」なんて思ってると、今の時代えらい目にあうし、えらい目に遭わせることになるんや。
 スパルタがよいとか、優しく言うのがよいとか、そんなものさしやないんやで。やり方の問題じゃないねん。時代が変わろうと真理は変わらんねん。「この人は、僕のことを本気で見てくれているんや!」という「愛」と「信頼」やと思うで。
(
山本修嗣:1964年生まれ、大阪府出身のラジオDJTBSラジオの『全国こども電話相談室・リアル!』、NHK Eテレの『きらっといきる』、ニコニコ動画の『ミュージックボンバー』などの番組に出演している。自らの子どもが通う小学校でPTA会長を5年間務めた。その後もPTA顧問を続けている)

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