子どもは教師の鏡である、教師が変われば子どもも変わる
教師が、明るく楽しい性格であれば、クラスの子どもは、いつのまにかそうなっていく。
教師が調べることが好きで、いつも調べていると、子どももいつのまにか調べることが好きになり、よく調べるようになる。
ユーモアのある教師のクラスでは、ユーモアを理解し、ぎすぎすしなくなっていく。
何でも教えこみ、わからせ記憶させるような授業をしていると、子どもは考えなくなり、すぐに記憶しようとするようになる。
じっくり資料を見せ、じっくり考えさせる授業をしていると、子どもたちはいつのまにかそうなっていく。
善きにつけ悪しきにつけ、あまりにも自分に似てきた子どもを発見すると気味悪くなり、恐ろしくなる。やはり教師は大きな影響を与えている。
教師が変われば、子どもも変わる。子どもが変わったなあ、と気づいたときは、教師も変わってきているのである。
教師は、自分の変容をめざして努力しなければならない。教育技術もさることながら、人間全体で影響を与えていることを忘れてはならない。
(有田和正:1935-2014年、筑波大学付属小学校,愛知教育大学教授、東北福祉大学教授、同特任教授を歴任した。教材づくりを中心とした授業づくりを研究し、数百の教材を開発、授業の名人といわれた)
| 固定リンク
「先生の実態」カテゴリの記事
- 本当にいい教師とは 諸富祥彦(2022.01.09)
- 新任教師が感じている困難や負担と校長からみた初任者教員の評価 窪田眞二(2021.09.11)
- 社会人を経験して教師になった人は話題も豊富で、人間性も豊かで魅力的な人が多いように思う 岡部芳明(2021.07.16)
- 新任教師や若い教師に知っておいてもらいたいこと(2021.03.02)
- 学校に適応している教師・困った教師とは、どのような教師なのでしょうか(2021.02.03)
「教師の成長・研修」カテゴリの記事
- 教師が実力をつけるためにはどのようにすればよいか 山田洋一(2021.09.14)
- 中堅教師が飛躍するにはどのようなことが考えられるか 森脇建夫(2021.09.13)
- 伸びる教師になるためにどうすればよいか 松崎 力(2021.07.07)
- 教師が授業や学級づくりの腕をあげるためにはどうすればよいか 戸田正敏(2021.06.11)
- 教師は力量を高めるために、どう考え、具体的にどうすればよいか 鶴田清司(2021.05.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント