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子どもを叱ったとき、保護者からクレームがこないようにするにはどうすればよいか

 教師として保護者に望むことのひとつは、「親は自分の子どもことだけではなく、他の子どものことも考えてほしい」である。こう思うことが教師にとってしばしばある。
 しかし、親は自分の子どもが一番かわいい。どの保護者でも関心は常に自分の子どもにあるということを教師は常に頭に置いておくことが大切である。
 子どもが叱られて帰ってくると連絡帳にクレームを書いたり、すぐに電話をかけてきたりする保護者がいる。このような保護者とは、信頼関係をできる限り早くつくるようにしなければならない。
 こういった保護者の子どもを叱る場合、特に気をつけておきたいことは、「子どもに納得させる」ことである。子どもが少しでも納得いかなければ、必ず保護者から連絡があると思って間違いない。
 叱り方には注意して、決して大きな声で怒鳴ったりしてはいけない。そのような叱り方をすれば、子どもは冷静に教師の話しを聞くことができなくなり、叱られたことに納得することはできない。したがって、できる限り穏やかに叱り、最後に必ず「何が悪かったか、なぜ叱られたのか」を本人の口から言わせる。そして、子どもが元気に笑顔で下校することができるように配慮することが大事である。
 保護者が担任の人柄が分かり、指導方針に賛同し、担任を信頼するようになれば、熱心な保護者ほど頼りになるものはない。私も何かあるとすぐに電話をかけてくる保護者がいた。大方は私の指導に対する不満であった。しかし、何度も話をしたり、連絡帳でやりとりしているうちに親しくなり、信頼関係ができてからは、子どもに対して効果的な指導ができるようになった。
 子どもを叱っても、保護者の理解が得られなければ、いくら叱っても効果が少ない。効果的に指導できるようにするためには
(1)
子どもを叱った日には保護者に電話する。
(2)
子どもが暗い顔をして下校した日には学校の様子を連絡する。
(3)
子どもの良い行いが目にとまったら、連絡帳で伝える
(4)
保護者のクレームは可能なかぎり、学校に来てもらうか、家庭訪問して直接聞くようにする。まずは、保護者の言い分を聞くことに徹する。親しみのある態度で話をする。話の中で子どもの良さを言い、向上の期待を伝えるようにする。
(
中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校教師を経て、奈良市立小学校教頭。「子どもを伸ばすためには、叱り方が大切」と「叱り方研究会」を立ち上げた)

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