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授業中に私語する子どもに声をかけても改善がみられない、どうすればよいか

 授業中に私語があると、クラスの子どもたちの学習に対する集中力に悪影響を及ぼします。子どもが私語するのは授業の腕に問題があり、テンポのよい授業をするとか、ノートを書かせるとか、授業の改善によって私語をなくそうと努力することが大切です。
 授業がへたなので、私語はしかたがないと、子どもたちを指導するのに消極的な教師がたまにいます。しかし、反省するのはよいことですが、私語を見過ごしておいていいものではありません。放っておくと、学級崩壊になりかねません。
 たとえば、授業中に、私語するAさんとBさんがいました。数回声をかけても、改善がみられません。どうすればよいのでしょうか。
(1)
厳しく指導するタイプの教師の場合
「AさんとBさんのおしゃべりが迷惑だと思う人は手を挙げてください」と毅然とした態度で言います。すでに教師が二人に注意していますので、多く子どもの手があがります。
 この方法は、私語している二人の心に、ずしんと響きます。教師からの注意は平気でも、クラスのみんなから拒絶されることは相当こたえるからです。
 厳しさを感じさせる方法なので、二人にかなりのストレスを与えます。この後の二人のリアクションに耐えられる教師にお勧めします。ただ頻繁にやらないようにします。インパクトが大切です。
(2)
優しいタイプの教師の場合
 授業の終わりに「授業中におしゃべりしている人がいて、残念でした。でも、ちゃんと聞いてくれた人がたくさんいてうれしかったです。ありがとう」と言います。
 まず、私語があって迷惑したと、教師の感情を伝えます。次に、授業に協力してくれた多くの子に感謝の気持ちを伝えます。多くの子に注目しているという教師の価値観を示します。
 その後、ときどき「今日は、みんながよく話を聞いてくれて授業がしやすかったよ。ありがとう」と言います。適切な行為に注目することで、教師が望む状態を明らかにします。多くの子どもは、教師の望む方向に協力してくれるでしょう。
 それでも私語をやめない子どもは、授業に何か不満があるかもしれません。だから、どこかで、不満を聞いてみるようにするといいでしょう。
(3)
じっくりタイプの教師の場合
 授業後、二人を呼びだし「授業中、二人でおしゃべりしていたでしょう。先生、とても授業がしにくくて困ったな」と、責めるのではなく、教師の感情を伝えます。
 二人が事実を認めたら「このままおしゃべりを続けていたらどうなると思う?」と聞きます。「勉強ができなくなる」などのことをいうでしょう。そこで、責める口調にならないように「そうなってもいいの?」と問いかけます。責めなければ「よくない」というでしょう。
 そこで「どうしたらいいか考えてくれる?」といいます。「もし、考えつかなかったら、先生も協力するから」といって、解決策を考えさせます。大体自分たちで決めていきます。子どもに任せてみるとけっこうやるものです。解決策によっては、事情を説明して、クラスの子どもたちが変だなと思わないように配慮することも必要です。
(
赤坂真二:1965年新潟県生まれ、小学校教師(19年間)を経て、上越教育大学教授。アドラー心理学アプローチの学級経営を研究。現場の教師を勇気づけたいと願い、研究会の助言や講演を実施して全国行脚している)

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