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ためになり、魅力的で参加したくなるような学級懇談会はどのようにすればできるか

 懇談会は教師と保護者が温かな人間関係を醸成する場としたい。そのために、教師が困っていること、保護者が悩んでいることをお互いに自己開示し合い、ホンネで伝え合うことが何より大切である。
 さらに、子どもの実態や変容を情報交換することも大切である。保護者同士が仲よくなれる場としても有効である。
 ある学校に私が赴任してすぐの授業参観はぼぼ全員の保護者が参観してくれましたが、学級懇談会は3人だけでした。意気込んでも仕方がないので、その場は型どおりの学級懇談会をし、残った時間で親しくなれるようなエンカウンターのエクササイズを実施しました。
 その後、7月の2度目の学級懇談会ではエンカウンターのエクササイズに参加した3人の保護者の口コミもあってぼぼ保護者全員が参加するようになりました。
 保護者の強い要望や苦情に学校現場は苦しんでいます。保護者を味方にするには、教師の指導技術を磨き、授業参観で見てもらう。学級のお便り等で日頃から信頼関係を育んでおくことが大切である。
 同時に私はやはり授業参観だけで見て帰ってしまわれないような、分かりやすく、ためになる、参加したくなるような魅力的な学級懇談会にする必要があると思います。
 そこで、お勧めしたいのが、エンカウンターを取り入れて、保護者も主体的に参加し、「教師と保護者の相互理解を深め、より良い協力関係をつくる」「保護者同士のつながりをつくる」ことをめざした学級懇談会を提案したいと思います。
 ゲーム的にかかわれるものからスキンシップを図るものなど、教師の力量に合わせて、出来ることからでよいので取り組んでみてください。
 國分康孝氏が構成的グループエンカウンターを学級懇談会に活用している例を紹介したい。
 まず全員が立食パーティのように相互に握手しながら『私は○○の母です』といった具合に紹介する。担任も参加し『担任の△△です』と全員とあいさつする。
 自己紹介した後は、男児は男児同士の保護者というように、男女別に二人一組になり、片方の親から「テレビを見る時間は決めておられますか?」など、子どもの家庭教育をどうしているかインタビューし、された方はそれに答えます。
 その後、二人一組が合流して、四人一組になり「自分の子どもがどんな子どもになって欲しいか」など、一人三分ずつ順に語る。終わってから相互に質問や感想などを語りあう。
 つぎに、男児女児混ざり合うように八人一組になり、「担任に聞きたいこと、してほしいこと、してほしくないこと」を語り合ってもらう。というものである。うまく構成され、活用できると感心させられる。
 最初は人間関係のきっかけづくりとして集団でゲーム性の強いものを行い、相互の関係性を促進するためには、ペアや四人組などの小グループで行う方が、ホンネで語りやすくなるのでお薦めである。八人一組以上では、リーダーが記録など、役割分担もすることで、「われわれ意識」を育むことにつながる。
 グループで行うことで、ふだんの生活ではわからないことでも知ることが出来る。教師に対する信頼感や保護者同士の親近感、わが子に対するものの見方など、よい効果が期待できる。あとは、保護者からのアンケートなどで、ニーズをしっかりと把握することを心がけて実践あるのみである。
(
八巻寛治:1958年宮城県生まれ、元銀行員、仙台市公立小学校教師。上級教育カウンセラー,学級経営スーパーバイザー。教育カウンセラーや嘱託社会教育主事としても活動)

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