日記で教師と生徒との関係をつくる
日記は生徒との極めて重要な接点であり、学級を統率するための貴重な手だてである。だが、日記を実践している教師は極めて少ない。
向山洋一氏の日記指導の目的は、子どもと固い絆を結び、それを大切にするための日記なのである。ものを見る目、考える力をつけてほしい。毎日毎日一定の努力する習慣をつけてもらいたいということである。
日記指導の基本方針は、思ったことを書けるようにするために、添削などはしない。
日記指導の観点は、何か一つ、必ずほめる。毎日書きなさい。もっともっと長く書きなさい。あれこれ書かないで、ひとつのことをくわしく書きなさい。ていねいに心をこめて書きなさい。自分の考えを書くようにしなさい。学級通信に日記を載せる。
私は、毎日生徒に、六時間目と帰りの会の間の時間(5~10分)に日記を書かせる。日記は必ずその日のうちに目を通す。返信は「受け入れる・呼びかける・ほめる・対話する」という視点で書く。最低でも生徒が書いた分量と同じだけ書く。
「先生は自分の話を聞いてくれた。自分の考えを認めてくれた」と思わせることが大切なのである。これはという日記を生徒の了解を得て学級だよりに載せる。
(長野藤夫:1962年茨城県生まれ、新潟県・北海道公立中学校教師、北海道公立中学校・高等養護学校長。TOSS中学網走みみずくの会代表)
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