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保護者の苦情や要望には、まずは笑顔で対応するとよい

 保護者との対応の基本は、とにかく笑顔です。人間は相手が敵意むき出しであると、身構えて臨戦態勢に入ります。反対に笑顔で迎えられると、気持ちが和らぎ、敵対する気持ちも薄らいでいきます。
 感情的になっている保護者や「ひと言、物申しておこう」と意気込んでいる保護者に対して「負けてなるものか」という態度を見せるのは避けましょう。教師が戦闘モードで臨むことは、保護者の気持ちをさらに過激にするだけです。
 感情的になっている保護者に対してこそ、穏やかに笑顔で対応しなくてはなりません。その姿勢により、保護者は「闘う」気持ちがそがれ、冷静さを取り戻していくのです。
 笑顔で迎え入れた後は、穏やかな表情で保護者の話を聞くように心がけます。保護者の話に時折うなずいたり、一緒に考える姿勢を見せたりすることで「あなたの話に共感していますよ」というメッセージを伝えるのです。
 共感しながら聞いてくれる相手には、自分にとって味方になる人だと感じるものです。苦言を言いにきた保護者も、教師が気持ちを理解してくれていると分かれば「一緒に考えてくれるのだ」と感じるようになります。
 保護者は、子どもを心配して苦言を言ってきます。ですから、ときおり「心配をおかけしましたね」「確かに、心配ですよね」などと保護者を思いやる言葉をかけることで、保護者の気持ちはずいぶん収まるものです。
 すると、教師の考え方や問題解決に向けての提案も、すんなりと受け入れてもらえるようになるのです。
 ほとんどの保護者はできることなら、わが子のため、担任とは良い関係を築きたいと内心思っています。それにもかかわらず苦情や要望を言ってくるのですから、相当な覚悟のうえであると考えましょう。
 そう思うことによって、保護者の願いや思いを理解することができるようになります。すると自然に「よく来てくれました。お子さんのために話し合いましょう」という気持ちになり、穏やかな表情で保護者を迎え入れることができます。
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中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校教頭。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方研究会」を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)

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