« 教師は子どもたちの過去と今を責めずに受け入れる余裕を持ってほしい | トップページ | 子どもたちの可能性を授業で引き出すにはどうすればよいか »

できる教師になるにはどうすればよいか

 尊敬する師匠をもち、互いに高め合う友人をもつことは、よりよい教師になるためにはどうしても必要なことと言ってもいいでしょう。
 尊敬する人には少しでも近づきたいと思うのが自然なことですから、師匠をもてば、自分を向上させようと常に意識できます。また、研究するにしても実践するにしても共に歩んでくれる友人がいれば、相談したり批評しあったりすることができます。
 しかし、まわりを見回してみても、互いに高め合うような友人をもっている教師はあまり多くはありません。まして尊敬する師匠をもっている教師はほとんどないと言ってもいいでしょう。人を教え導くことを生涯の仕事としている教師として、これはあまりにも寂しいことではないでしょうか。
 どうしてこのようなことになってしまうのでしょうか。それは多分、多くの教師が勉強を怠っているからではないかと思います。自ら求めて本を読み、自ら求めて講座に参加すれば、多くの優れた人物や優れた実践にめぐりあうはずです。
 しかし、勉強を怠っていればこの出会いのチャンスが極端に少なくなってしまいます。当然、師と仰ぐほどの人、友と呼べるほどの人との出会いのチャンスも少なくなっていくでしょう。そして、しだいに尊敬する師とも高め合う友人もいない生活が当然と思えるようになってしまうのです。
 自ら求めて学ぶことで、よき師よき友にめぐりあい、教師人生を充実させてはいかがでしょうか。
 国語授業の名人、野口芳宏先生は、よりよい状態をめざし、常に変わり続けることを「向上的変容」という言葉で表現しています。野口先生は、教師は授業の中で子どもたちに「向上的変容」を保障しなければならないとおっしゃいます。
 教師は「向上的変容」を心掛けなければなりません。なぜなら「進みつつある教師のみ、他人を教える権利あり」と言われるからです。なぜなら、向上的に変容する素晴らしさも苦労も分かっているからです。素晴らしさが分かっていれば子どもに意欲をもたせることができます。苦労が分かっていれば子どもを励まし助けることができます。
 ところが、多くの教師は日々の仕事を片付けていくだけで精一杯になってしまい、向上的に変容しようということなど考えられなくなってしまっています。ではどうすればいいのでしょうか。
 まず、何をすればいいのかを行動レベルにまで具体化します。さらに、それらを段階的に実行できるよう並べ直します。そして、いわば流れ作業のようにそれらを順番に実行していくのです。
 それができる教師は一目置かれることになりますし、他の教師よりも一歩抜きん出ることができるのです。
(山中伸之:1958年生まれ。栃木県公立小・中学校に勤務。実感道徳研究会会長 日本群読教育の会常任委員)

|

« 教師は子どもたちの過去と今を責めずに受け入れる余裕を持ってほしい | トップページ | 子どもたちの可能性を授業で引き出すにはどうすればよいか »

教師の成長・研修」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/173207/51206870

この記事へのトラックバック一覧です: できる教師になるにはどうすればよいか:

« 教師は子どもたちの過去と今を責めずに受け入れる余裕を持ってほしい | トップページ | 子どもたちの可能性を授業で引き出すにはどうすればよいか »