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「できる」教師になるには、どうすればよいのでしょうか

 その人の品性、知性は日常つかう言葉に表れます。丁寧な言葉つかいは社会人として当然のことですね。
 教師が子どものことを「こいつら」と言うのはやめてほしい。「傲慢さ」「決めつけて話す」「相手の話を聞き入れない」「礼節を欠く」などは、子どもと接する教師としては絶対持ち合わせてはいけない。
 そういった残念な人達と職場で接して、山のように学んできました。私は嘆くことなく「神様が自分を成長させるために刺客として送り込んでいるのだな」と思う習慣を持ちました。
 結局、問題は言葉や態度の奥にあるものです。その人の意識です。仕事、人、生き方に対する意識が言葉や態度として発信されているのです。言葉や態度はその人の名刺です。常に自戒し、気をつけていきたい。
 表情豊かな教師は子どもに支持されます。子どもたちは驚くほど教師の表情を見ています。私は笑顔でいようと努力しています。
 質問上手は授業上手です。質問は自分が一番聞きたいことをズバッと質問します。また、司会上手は授業上手なのです。司会は本当にその人の力量、意識が表れます。
 教師という仕事は子どもたちと接している職業です。だからこそ、新鮮さが求められます。新鮮な気持ちで勝負したいものです。慣れや、こうすればうまくいく、ということの蓄積はもちろん大事です。しかし、それが惰性や流れ作業のようになってはいけません。
 同じことをやるにしても、ちょっとアレンジを入れて変えていく。同じ単元でも違うアプローチにしてくる。常に貧欲に、子どもたちとの授業や接し方を追い求めたいですね。
 教師はどれだけ忙しくとも、美術館など知的な場所に行く習慣をつけたいものです。会場に入ると、頭のモードが教えるから教わるに変換されます。教師にとってとても重要です。子どもの側に立つことになるからです。
 学んでいる教師、吸収している教師から発せられる言葉には重みが生まれます。子どもたちには教科の学習だけを語るのではなく、教師自身の学びの軌跡や楽しかった経験を生き生きと語ることが大切だからです。子どもたちは、後々までこぼれ話を覚えています。
 教師という仕事は、多くを学び、多く遊ぶ必要があると私は思っています。教師の生活感や教師自身が楽しんでいる姿は子どもたちの心に響きます。
 教師が子どもの前で話す内容を高めるためには、投資することが必要です。
 例えば、本や教育雑誌を買って会話しながら読む。この本だと思ったら何度も読みましょう。自分を変えてくれる幸運な本かもしれません。
 セミナーや研修に自費で参加し、新しい知識や方法を吸収する。あこがれの先生のセミナーや講演会に出かけて行き、講師の考え方、生き方、オーラを肌で感じる。講師との出会いから生き方が変わることもある。
 博物館や美術館に行き、専門員に聞いて教材探しをする。
 そのうち、そういうことが楽しい体質に変わっていきます。最初は狂気じみているくらいに熱中するくらいでちょうどです。ノートにびっしりとメモを書く。ファイルしていく。その日の学びについてすぐにまとめる。自分の身体の中に溶け込ませることを習慣にしましょう。
 自分に投資した分だけ、子どもの前で話す内容が変わってきます。子どもとの瞬時の受け答えが変わってきます。学んだことは確実に自分の中に蓄積されているのです。夢を叶えている人には必ず、誰にも言っていない努力というものが存在します。
 ただし、学んでトコトン真似てみても、なかなか結果が出ないことがあります。その時はあなたの教室やあなた自身にあっていないのです。怖いのは全肯定して思考停止になることです。「学んでは試す」をたくさん繰り返した人だけが、あっているかどうかの見極めを自然と実感できるようになるものなのです。
 教師の力量を上げるというのはステキな習慣を増やすということだと思います。本を読む、セミナーを聞いている時に、どんどんアイデアが沸いてきます。私の習慣になっています。
 子どもは教師の姿を鏡となって映し出しています。子どもの笑顔は教師が笑顔でなければ生まれません。子どものやる気は教師にやる気がなければ生まれません。子どもたちを変えたいと願うなら、教師である自分がまず変わることです。
 あなたが得意とする分野で徹底的に勝負して「△といえば、○先生」という具合になるよう心がけたいです。私の場合は、書くことでした。そこを中心に授業をつくっていくのです。
 できる教師は、その人の生き方がにじみ出ています。一貫した「前向きな姿勢」でエネルギッシュに魅せます。一貫した「あきらめない心」は他人からの信頼を生みます。
 毎日をコツコツ勝負していきましょう。「○先生らしいね」と言われたら、教師として最高の勲章ではないでしょうか。信念を持って生きていれば周りが評価してくれるものなのです。  
(
森川正樹:兵庫県生まれ、兵庫県私立小学校教師。研究教科は国語科。教師塾「あまから」代表、教師の笑顔向上委員会代表、基幹学力研究会幹事、読書会「月の道」主宰)

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