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授業中、関係性ができていない子どもを注意するとき、どうすればよいか

 相手に自分の想いを伝える場合は、「私」を主語にした「I(アイ)メッセージ」と、相手を主語にした「YOU(ユー)メッセージ」とがあります。
 相手に自分の想いを伝える場合は、「私」を主語にした「I(アイ)メッセージ」の伝え方のほうが自分と相手を大切にする表現となります。
 一方、「相手」を主語にした「YOU(ユー)メッセージ」で発言した場合は、断定的な印象を相手に与え「あなたは・・・・・であるべきだ」という支配的、かつ相手を責めるニュアンスになります。
 日常でのコミュニケーションでは「私」を主語にした「Iメッセージ」でなく、相手を主語した「YOUメッセージ」の表現で、相手に伝えようとするケースが多い。
 そうすると、相手が思ったように行動してくれなかったり、 時には反発されることもあります。
 授業中に私語をした子どもを注意する場合、「私語をやめなさい」(YOUメッセージ)と言うのと、「私語をやめてほしい」(Iメッセージ)と言ったときでは、子どもの受け取り方がかわります。
 教師と子どもとの関係性がまだ十分にできていないときに、YOUメッセージ(「私語をやめなさい」)を使うと、子どもの反発を招く恐れがあります。それ以上教師の話を聞こうとしなくなる可能性もあります。
 Iメッセージ(「私語をやめてほしい」)を使ったからといって必ずしも言うことをきくとはかぎりません。しかし、伝わる可能性は高まります。伝わらない言い方をするより、可能性の高い方法で伝えた方がいいでしょう。
 友だちにすぐに暴言を言ってしまう子どもには、Iメッセージで「あなたにそんな言葉を使ってほしくないな」と教師の感情を語るようにします。教師がIメッセージを活用できるようになると、関係性ができていない子どもともコミュニケーションが取りやすくなります。
 私がキレる子どもから学んだことは、「キレて暴れるには理由がある」ということです。「どうして殴ったの」と聞くと、興奮している相手を責めるようなことになるので危険です。「何があったの?」と聞くと、出来事に注目した聴き方ですから、あまり感情的にならずにすみます。
(
赤坂真二:1965年新潟県生まれ、小学校教師(19年間)を経て、2008年上越教育大学准教授。アドラー心理学アプローチの学級経営を研究。「学級づくり改革」セミナーで全国行脚)

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