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子どものやる気を高めるには、どうすればよいか

 やる気づくりには、外発的動機づけと内発的動機づけがあります。
 外発的動機づけは、子どもの外側から「やる気」を刺激するものです。まず、ご褒美。よく頑張ったから賞品をあげるなどです。次に罰を与えること。サボッたから練習のやり直しを命じるなどです。三番目が恐怖。怒り恐れさせるというやり方です。
 この賞・罰・恐怖という外発的動機づけは、たまにやるにはいいけど、いつもそればかりだと悪い面がでてきます。やり過ぎないように注意することで必要です。
 一方、内発的動機づけは、子どもの心の内側から「やる気」を刺激するものです。教師塾では、有能感を高める、統制感を高める、受容感を高めるという三つの呼び方と方法を採用しています。
(1)
有能感を高める
 これは、できたら「ほめる」ということです。それも、みんなの前でほめる。これによって「自分には能力がある」と認知できます。「よっしゃ、できるやん、ハイ拍手」と遠慮なくほめましょう。
 みんなの前でほめると、本人の有能感はますます上がります。みんなの手本として行ってほめると、なお効果的です。
(2)
統制感を高める
 できそうなときに「もうちょっとや」と理解させることです。目標に対して、今の自分の位置がどのあたりまできていて、これからどこを改善すれば良いのか分からせてあげるわけです。
 この比較・改善ができると「もう少しで、できそうだ」と、やる気アップにつながります。
 例えば、跳び箱がうまくとべない子どもがいたとします。
「先生、跳び箱とべません」
「よっしゃ、こっち来て、とべる子と比べてみよう。どうや」
「わかりました。ぼくは跳び箱の手前に手をついていました。とべる子はみんな奥に手をついています」
「そうや。そしたら、手のつく位置、奥の方に印つけたる」
「それと、もう一つあります。板の位置も、とべる子は遠いです。ぼくのは近かった」
「おお、よう気がついた。そしたら、板の踏み切り位置にも印つけよう」
「先生、なんかできそうな気がしてきました。頑張ります」
これが統制感を高めるということです。過去の実績やデータを提示して「できそうだ感」を持たせます。人間は「できそうだ」と思ったときに、頑張るものです。
(3)
受容感を高める
 その子どもの居場所があるということです。この世にいる存在価値があると認められれば、やる気が出てくるということです。あなたがいてくれるだけでうれしい。居場所を与える。それが受容感を高めることです。
 さらに、あなたに任せると言われれば、人は本当にうれしく思い頑張ってくれます。本当に頑張っているときには、任せるのもいい。
 この有能感、統制感、受容感を高めることが内発的動機づけになります。この三種類のうち、低いものがあれば、それを高めることで「やる気」をアップさせましょう。
(
原田隆史:1960年大阪府生まれ、大阪市立中学校教師(20年間)、教師塾主宰を経て原田教育研究所社長、埼玉県教育委員。大阪市立松虫中学校を態度教育・価値観教育・自立型人間育成教育により建て直し、陸上競技では7年間で13回の日本一を達成した)

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