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授業で子どもの発表力がつく3つの方法とは

 「なかなか子ども達が発表しない」という声を職員室でも耳にします。私の教室でよくしている3つの取り組み・方法です。どの教科でも使えるのでぜひ教室でも試してください。
1 書いたら話す
 この目標を必ず学期の最初に決めます。ノートに書いたことは、発表するように指導するのです。書いたことを読ませるのです。
 しかし、書いたことをただ「読むだけ」なのに、子どもの中にはすぐにできない子もいます。書かせ方がよくないのです。
 その多くは、だらだらと考えらしきことを書かせているだけだからです。おそらく子どもは自分でも何を書いているのか分からないのでしょう。
 ポイントがしぼれていないので、「発表をしなさい」といわれても自信がもてないのでしょう。
 書いたことが次の発表につながるようにするために、箇条書きで書かせます。「ノートに①②③と番号を書いて、その理由を箇条書きで書きなさい」と指示するのです。
1文1義がポイントです。
 「夢を持って、小さいときから努力したから」ではなく、「夢を持っていたから」「小さいときから努力したから」と書かせるのです。
 たくさん書けた子どもをほめて、「自分が書いた中で、1番自信があるという番号に赤丸をつけなさい」「赤丸をつけたものを発表しなさい」と言うのです。
 ポイントがしぼられているので子どもたちは安心して発表できるようになるのです。
2 発表した人から席にもどりましょう
 挙手した子どもを指名するだけでは、緊張感もなく授業がダレてしまいます。そこで、時々「○班の人は前に出ましょう」と指示します。
 教室の前に出させ、腰掛けさせます。そして「発表した人から席にもどりましょう」と話すのです。
 子どもたちは、最後になりたくないので考えを早くまとめたり、書いたノートを早く読もうとしたりします。先をあらそって立ち上がり、発表しようとします。授業の中に緊張感が生まれてきます。
 最後になった子どもには、「さすがですね。最後になっても落ち着いていいことを話しました」「前の友達と違う考えがよかったですね。○○君らしい発表でした」などと言ってほめてあげます。
 この方法が定着すると「今日1日でがんばったことを○班の人前に出て話しなさい」「各グループの班長は前に出て、今話し合ったことを話しなさい」というように、いろんな場面で使えるようになります。授業や活動にリズムとテンポが出てきます。
3 となりの友達が話したことを発表しなさい
 授業中、となりと相談させることがあります。多くは「話し合ったことを発表しなさい」と言います。
 しかし、その反応は多くの場合よくありません。真剣に話し合いに参加しない子どもが出てしまうからです。このような状態だと、発表が得意な子は手を挙げますが、苦手な子はそのままなのです。
 2人組で話し合いをさせる時は「2分後に、となりの友達が話したことを発表してもらいます」と、話し合いの前に言っておきます。
 そうすると、どの子も「となりの相手が困ってしまう」と思うのか真剣に話し合いに参加します。時間がきたら「となりの友達が話したことを発表しなさい」と指示するのです。
 このようにすると、多くの子どもが手を挙げるようになります。相手から話す情報を得ている、自分の意見ではないので安心して言える、ということがその原因でしょう。
 発展として「となりの人が話したことを3つ言いなさい」「となりの人が話したことと、それについての自分の感想を発表しなさい」ということ等が考えられます。全員参加と授業の深まりが期待できます。
(
菊池省三:1959年生まれ 福岡県北九州市公立小学校教師、2015年に退職。コミュニケーション教育を長年実践した。「プロフェッショナル-仕事の流儀(NHK)」などに出演、「 菊池道場」(主宰)を中心に全国で講演活動をしている。 北九州市すぐれた教育実践教員表彰、福岡県市民教育賞受賞)

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