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わが子が四月に、はずれ先生にあったとき、保護者はどうすればよいでしょうか

 四月は喜びと失望の季節です。この世に先生という職業があるかぎり、はずれの先生にあたる確率は必ずあります。変な先生にあたったら大変と思いますよね。
 はずれの先生にあたれば、はずれた事実は変えようがありません。だから、これをどう親が受け止めるかが解決の近道です。
 ある親子は、子どもが親に先生の悪口を言うので親も一緒になって悪口を言っていました。別の親子の親は先生のことを「怖いけど、ベテランで、よく指導してくれている」と思っていました。一年後、親が子どもの前で先生の悪口ばかりを言っていた子どもは伸び悩んでしまった。
 このような話はいっぱいあるのです。じつは親の対応、先生とのつきあい方ひとつで、子どももガラリと変わります。子どもは親の影響をそのまま受けます。わが子の大事な一年を無駄にしないためにも、ぜひ「先生」とのつきあい方を知っていただきたいと思います。
 はずれてしまった子どものために、具体的にどう対応すればよいのでしょうか。
(1)
子どもが先生と相性が悪いとき
 子どもが先生と気が合わなかったら、本当に困ってしまいます。相性の悪い先生へは「どうもうちの子、先生にほめられると、うれしいみたいです。先生のこと好きみたいです」と、言いたくなくても、声に出してみましょう。
 最近の先生はすぐ先生のせいにされることが多く、ほめられたり、みとめられたりすることが少ない。人は皆、認めてもらいたがっています。きっとあなたを見る目が変わるはずです。
(2)
新任の先生
 新任で目が泳いでいかにも自信なさそう。「未熟者ですが」となんて言われたら「うちの子が犠牲になるのなんて」と思ってしまいます。
 新任の先生は、先生になりたくて念願の教師になったのですから、熱意があり何ごとにも一生懸命です。喜んで実験台になりましょう。若い先生を育てるんだと応援しましょう。親が温かな目で担任を見ていると、子どもも先生が好きになり、きっとうまくいきます。
(3)
めだつ子どもだけを相手にする
 
「えこひき」している意識が先生にはありませんが、「はい、はい」と目立っている子を指名したり、問題行動する子を相手にしています。おとなしい子は忘れ去られています。
 先生の意識を子どもたち全員に向けるように、保護者から働きかけるようにします。「おとなしい子も、かまってもらいたいと思っています」と率直に伝えましょう。
 
教師は気を引く行為をする子に対しては無視するようにします。かまってもらえなくなったという体験をさせることが必要です。態度が悪いと叱るばかりでなく、できたことをほめることで望ましい行為を強化できる先生は、はずれではありません。
(4)
子どもの人格を否定する
 行動だけを叱ればいいのに「鉛筆を忘れるなんてダメな子ね。いったい何をしに学校に来ているの」と、人間、丸ごと否定します。これでは、子どものプライドはズタズタです
 先生を教育するつもりで、先生の前で保護者が手本になり「鉛筆忘れたら、自分が困るよね。明日からは気をつけようね」と、大きな声で見本を見せるつもりで言いましょう。
(5)
謙虚すぎ腰が低すぎる
 自信なさげな先生の心の隅には「優しい先生と思われたい。子どもに嫌われたくない」「子どもを叱って、マイナスの評価をされたらどうしよう」「保護者の信頼を失いたくない」という気持ちがあります。
 一人で言うのではなく、保護者会で「先生はとても優しく穏やかで、私たち親も喜んでいます」と、まず先生を評価しましょう。
 そして「もう少し厳しくしてくださるとうれしいです。授業態度が悪いときは、どんどん叱ってください。親はそれを望んでいます」と、大勢の意見として伝えましょう。後押しされると先生は少しずつ変わります。
 保護者も家庭内での今までのしつけを反省する姿勢も大切ではないでしょうか。
(6)
単なる子ども好き
 愛にあふれている先生に対しては、我慢させたり、厳しいことを言って子どもを育て、自立させる使命を負っていると自覚してらうことが大切です。厳しさも成長につながることを伝えましょう。
(7)
お友だち先生
 言葉づかいも態度もお友だち感覚。先生自信もフレンドリーと錯覚していて自分が先生らしくないことに気づいていません。最初は親しみやすい先生として人気が出ますが、一時的なこと。だんだんクラスがまとまらず、学級崩壊の道へまっしぐら。
 友だち同士のなれあい感覚は、信頼関係ができ、良いクラス運営ができるという間違った思い込みを覆してあげましょう。
 「先生、子どもが泣いてもいいので、授業態度が悪いときは厳しくしつけてくださってかまいません」と威厳をもって、けじめをつけて接してほしいことをしっかり伝えましょう。
 教師は、保護者望みとは逆行していた自分のやり方にハタと気づかされます。そして、人生の師として時には優しく、時には厳しくできる先生に育っていくことでしょう。
(
立石美津子:1961年大阪市生まれ、石井勲氏のもと、幼稚園・保育園に漢字教育を普及する。パワーキッズ(教室名 エンピツらんど)を創業し、幼児教室を経営。著者、講演家として活動)

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