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子どもが納得するように叱るには、どのようにすればよいか

 「叱る」行為には、相手を否定する感情が指導するなかに含まれている。だから、できるだけ、自分の感情をださないようにすることが求められる。
 何かがあると、叱らなければならないときがある。なぜ起きたのか、本人に説明させることがまず必要だ。たとえどんな理不尽な理由であったとしても、まずは言い分を聞くことだ。
 言い分も聞かずに、叱ることは避けるべきだ。行動の裏の本人の理由を見きわめてから叱るようにしたい。
 一日の中で、叱る場面はしょっちゅうある。つい、言い分も聞かずに叱ってしまいがちだ。現場の教師にけっこうありがちなことである。叱ってしまってから、正当な理由があったことがわかってしまっては、子どもに不信感をもたれてしまう。
 子どもの言い分を聞くときは、本音を話させるようにしたい。そうしないと、表面的な解決になり、納得した結論に至らないからだ。では本音を引き出すにはどうすればよいか。
 それは、子どもの感情を否定しないことだ。「だって、あいつ頭にくるんだ」といった、どんな不条理な発言だったとしても、まずは「そうなんだ」と受けとめる。
 否定したりすると、次第に本音を話さないようになってしまう。本音がでないと、本当の意味での指導ができなくなってしまう。
 子どもの理由を聞いたら、教師の見方を伝える。たとえば「あなたもふざけて叩かれたら嫌だよね」と、嫌な思いになることを理詰めで話す。
 その後で「算数の勉強すごく頑張っていたし、友だちに親切にしていたのに、とても残念だね」と、教師がその子を肯定的に見ていることを伝える。
 叱られていると、子どもは自分の全人格を否定されているように感じるものだ。そうではなく、教師は行動を叱っているのだ。そのことを伝えるためにも、その子のよさを理解していることをアピールする必要があるのだ。
 そうすることで「あ、先生は自分のことをよく見てくれている」と感じるようになり、より指導の言葉が深く入るようになる。
 そして、これからどうしたらいいかを問う。子ども自身に考えさせ、行動を選択させることが大切である。子どもが「嫌だと思っても、叩かないようにします」など、自分で決めたことを評価したい。
 これは子どもの感情を受けとめてやったうえでないと効果がない。そうでないと、うわっつらだけの反省で終わってしまう可能性が高い。
 叱る場合は、感情を抑えて行うべきだが、悪質なケースは、語気を強めて迫力を出して叱り、話すことも必要である。時には、教師の怒った顔を見て、子どもが自分のしたことの重大性を認識できるようにさせる必要がある。
 叱った後は、その子の変容をしっかり見届けます。フォローすることで、「叱る」で終わるのではなく「ほめる」で終わることができます。「できるようになったね。えらい」とほめるのである。
(
佐々木 潤:1962年、宮城県生まれ、宮城県石巻市立公立小学校教師。授業づくりネットワーク・東北青年塾スタッフ。お笑い教師同盟・東北支部長。笑えて,知的な社会科授業を目指して実践研究、講演などを精力的に行っている。「一番受けたい授業」(朝日新聞社編)で全国76人の「はなまる先生」の一人に選ばれる)

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