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成績にクレームをつける保護者にどう対応すればよいか

 保護者はわが子のテストの点数が下がると「教師の教え方が悪い」、通知表をもらえば「もっと成績がいいはず」と文句を言う保護者がいる。どう対応すればよいのでしょう。
 保護者が「教師の教え方が悪い」と言うからには、それが事実であろうとなかろうと、授業に対する不満や教師に対する不信感がある。
 そのようなことを招いた自分の授業を点検し、反省したうえで、授業の意図や評価のあり方を説明して理解をしてもらうようにするとよい。
 成績の評価は教師がするので、教師だけのものと考えてしまい、どのように評価しているのかが保護者に伝わらないことも多く、誤解が生じやすい。
 テストは点数だけを見て判断するのではなく、それぞれの観点で分析をし、今後に生かしていくものだということ。通知表は、テストだけでなく授業中の態度や発表、ノートや提出物、忘れ物など多様な面をみて評価していること、などが保護者に十分に伝わっていなかったのではないか。
 成績のつけ方について、教師が保護者会等でていねいに説明し、周知徹底されていなかったおそれがある。
 保護者が「教師の教え方が悪い」と言うからには、授業に対する不満や教師に対する不信感があると考えられる。
 たとえ理不尽な理由による訴えであっても、保護者の不満を解消しなければ、教師がなにを言っても理解してもらえない。
 そこで、まず保護者の言い分をよく聞くことが必要になる。保護者は話をよく話を聞いてもらえれば、落ち着いて教師の話に耳を傾けてくれるようになるだろう。
 授業の意図や評価の方法を保護者に話したうえで、テストの点数や作品への評価、日頃の様子などをもとに、今回の成績をつけた理由を説明し、保護者に理解を求める。
 通知表は、テストだけでなく授業中の態度や発表、ノートや提出物、忘れ物など多様な面をみて評価していることを、ていねいに説明する。
 そのうえで、自分の教え方に不十分な点があれば率直に謝る。具体的な改善の方策を示す。
 保護者からの指摘を参考にして、教師は自分の授業を点検してみる。「子どもがわかる楽しい授業ができているか」「わからない子どもへの援助は適切か」「テストの内容に偏りがないか」など、反省し、自分の授業の仕方やテストの内容を見直すようにします。
 とくに「子どもが満足する授業を心がける」ことは、保護者の不満の抑止になるのではないか。
 さらに、テストを返すときに「計算の分野はよくできていました。今後の課題は文章題だね」と子どもに話しながら返す。それを保護者にも伝わるように、テストの分析表などに、子どもが努力した部分、苦手な部分を記入するようにしてはどうか。
(山中伸之:1958年生まれ。栃木県公立小・中学校教師。実感道徳研究会会長 日本群読教育の会常任委員)
(重水健介:1958年長崎県生まれ、長崎県公立中学校教師。日本群読教育の会事務局長)

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