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掃除がきちんとできていないとき、子どもたちをどのように指導すればよいか

 掃除を、きちんとやっている子どもがいるが、さぼっている子どももいる。掃除が終わった後を見ると、ゴミがあちこちに落ちていることがある。
 子どもたちに対する掃除の指導はどうすればよいのでしょうか。
1 厳しいタイプの教師-やり直す
 掃除がきちんとできていなかったら、やり直しをさせる。その際の指導のポイントは
(1)
事実を指摘する
 具体的な事実に基づいて、やり直しの理由を明確にします。「ゴミが捨てられない」など、現場で事実を見せながら理由を明らかにします。
(2)
責めない
 できてないことを責めると、子どもは誰かのせいにしたくなります。だから「一人では気づかないことあるから、掃除が早く終わった人は、終わってない人を手伝いましょう」といって、全員で協力して掃除をすることにしておきます。
(3)
掃除後のイメージを持たせる
 
「きれいにする」ことに、教師と子どもにイメージギャップがあると「きれいにしたのに、先生にやり直しをさせられた」と思う子どもが出ないとは限りません。
 ですから、一度、子どもと一緒に掃除をし、こうなっていればよいという状態を明らかにしておきます。
(4)
ほめる
 やり直しをさせた後は、きっちり、ほめたり、感謝の気持ちを示します。「さっきよりぐんときれいになったね。これでみんなが気持ちよく使えるね。ありがとう」と教師が喜びを示すことが最も大事です。
2 優しいタイプの教師-よかったところを注目して反省会をする
 掃除が終わったら、掃除中の「自分のよかったところ」「がんばったこと」をカードに書くようにします。
 掃除をちゃんとやっていないと書けません。だから、子どもは掃除をがんばるようになります。
 書き終わったら、数名のカードを発表します。
「○掃除の△さんは、机を10個も運んだそうです」     
「棚の上を2回も水ぶきをした人がいます。誰でしょう」とクイズ形式にすると盛り上がります。
 悪いところに目がいきがちな掃除の反省会を、よさに注目させることで、楽しいものに変えることがポイントです。
3 じっくりタイプの教師-個別反省会
 全体に働きかけだけでは、不十分な子どももいます。そういう子どもには、個人的に声をかけて反省会をします。
 例えば、掃除時の態度がよくないと□さんに苦情が多く寄せられるようになったとします。□さんに事情を聞きます。「自分の掃除の仕方についてどう思う?」などと聞きます。
 次に「そういう態度を続けていたらどうなるか」を考えさせます。それから「どうしたらいいか」聞きます。
 □さんが考えついた方法を「いい考えだね」と認めるようにします。□さんが、考えつかなかったら、教師と一緒に解決策を考えます。
 次の日からときどき「どう、うまくいっている?」と声をかけて聞きます。うまくできたときは、ほめ喜びます。だめな日が続くようなら、改善策をまた一緒に考えます。見守っているというメッセージを示すことが大切です。
(
赤坂真二:1965年新潟県生まれ、小学校教師(19年間)を経て、上越教育大学教授。アドラー心理学アプローチの学級経営を研究。現場の教師を勇気づけたいと願い、研究会の助言や講演を実施して全国行脚している)


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