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授業を始めるときに教室にごみが落ちているとき、どう指導すればよいか

 授業を始めようとして教室を見渡すと、ごみが目立ち始めてきた。誰かごみを拾ってくれるといいな、と思って期待を込めた目で子どもを見つめても、誰も拾う気配がありません。
 どのように子どもたちを指導すればよいのでしょうか。教師のタイプ別に考えると、
(1)
厳しいタイプの教師-ごみを拾ってから授業開始する
 教室はきれいであるべきである、ということをきっちり示したい教師は、まず授業を始める前にこう言います。
「教室が汚れています。汚れた教室で授業はできません。ごみを拾って、捨てた人から座りなさい」
これで、教室はきれいになります。
 ポイントは「ときどきやる」ことです。ときどきだから効果があります。毎日や毎時間は、絶対にやってはいけません。授業時間が削られると思わせてはだめです。本当に汚いと、子どもに気づいてもらいたいときにやります。
 きれいなときには「今日は、きれいだね。うれしいです」と、きれいな状態を認めることもお忘れなく。
(2)
優しいタイプの教師-教師が自分で拾う
 ごみを子どもが拾ってくれることを期待するから、イライラしたり悲しい気持ちになったりします。だから、ごみは教師が拾う。
 しかし「教室が汚れています。気づいた人は、ごみを拾うようにしてもらえませんか」くらいのことは言っておきます。
 そして、教師の呼びかけに応えてくれ、ごみを拾っている子どもを見かけたら「ありがとう」と感謝の気持ちを示しましょう。
 その後も、教師自らごみを拾いながら、ごみを拾う子どもを見つけては、丁寧に感謝の気持ちを伝えます。ごみを拾う子どもの輪が広がることを地道に支援します。教師があきらめなければ、ごみを拾う子どもは確実に増えます。教室は、きれいになります。
(3)
しっとりタイプの教師-整理整頓の時間を設ける
 子どもに整理整頓の時間を確保することで、穏やかにことを進めたい教師にお勧め。
 汚し屋の子どもがいると、教室やロッカーにごみがあふれます。こういう子どもがいると、通常の清掃だけでは不十分です。定期的な机やロッカーの整理整頓が必要です。定期の整理整頓の時間を設けます。
 整理直後の彼らの机の中やロッカーをときどき見せてもらい「おお、きれいだね!」と明るく声をかけてください。きれいになったところに声をかけられればうれしいはずです。
(4)
元気なタイプの教師-「ごみゼロ」プロジェクト
 ごみ拾いで楽しく盛り上がりましょう。教師が「一分間で、できるだけ紙くずを拾ってもってきてください。用意始め」と指示をします。
 ごみの多いクラスでは、時間をかければいくらでもごみが出てくるので、時間を限定します。終わったら、集めたごみを数えます。そして、数を黒板に記録します。
 紙くずですから、ゼロになることはほとんどありません。でも、確実に紙くずは減ります。紙くずは目立つので、教室がきれいになったという印象がもてます。
 また、子どもたちはごみの数を減らしたいので、ごみを拾っておいてくれるようになります。時折、本当にゼロのことがあります。そのときは、みんなで拍手をして喜びあいましょう。実際にやると、かなり盛り上がります。
(
赤坂真二:1965年新潟県生まれ、小学校教師(19年間)を経て、上越教育大学教授。アドラー心理学アプローチの学級経営を研究。現場の教師を勇気づけたいと願い、研究会の助言や講演を実施して全国行脚している)

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