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資産10億ドルの実業家になれるかどうかは、内面の心や精神で決まる

 世界の資産10億ドルを保有する実業家の実態を調べた人はいない。そこで、透明性のある市場において、自力で富を築いた120人について調査した。すると、一般的に信じられている次のような間違いがあきらかになった。
(1)
若くして成功した
 7割以上が30歳代以降に成功のきっかけをつかんだ。
(2)
IT長者である
 業種は19種類におよび、ITも含まれるが目立って多いわけではない。
(3)
一発当てた人
 9割以上は複数の事業で大きな成功をおさめている。
(4)
モラルが低い
 同業者にくらべて社会的責任への意識が高い。
(5)
一夜にして大成功をおさめた
 長いあいだ試行錯誤を重ね、成功するために多くを投資してきた。半数は18歳以下で仕事を経験し、30歳以下で起業した人が75%もいる。
(6)
天賦の才能に恵まれている
 早くから働き仕事の経験を多く積んでいる。仕事を通じてスキルを磨き、努力して才能を伸ばしたのである。
 では、資産10億ドルを保有する実業家の本当の特徴とはいったい何なのだろうか。
 共通点は外的な要因ではなく、その人の内面、すなわち心や精神にあるらしい。莫大な富を生み出す秘密は心や精神にある。長い年月をかけてその能力を磨き上げてきたのである。
 その心や精神とは「矛盾や対立を包含する思考」なのである。
 顕著なのは、普通の人がばらばらに捉える物事を、ひとつにまとめる能力だ。
 一般的には、対立する概念を排除し、問題を切りわけて単純化するほうが簡単だ。裏を返せば多くのことを見逃している。
 矛盾する考えや行動を排除せず、頭のなかに大きな器を用意し、すべて投げ込んでしまい、自分のなかでうまく共存させる。正反対のものを抱かえながら、それでも思考が混乱しない。
 内面には対立を抱え込む器があり、異なる概念、視点、尺度といったものを無理なく持ち続けることができるようだ。つまり
(1)
現実をありのままに把握しながら、自由奔放に想像を広げることができる。
(2)
全速力でプロジェクトを進めながら、忍耐強く時機を待ちつづけることができる。
(3)
自分の考えとは正反対の人を受け入れ、力を合わせて高い成果を上げることができる。
 資産10億ドルを保有する実業家の思考や行動の習慣が身につけば、日常のあらゆる問題を複合的に捉えることができる。習慣になっている行動をするとき、とくに意識しなくても体が動くのと同じだ。
 もっとも重要な5つの特徴とは。
(1)
共感力と想像力で未来を描く:「アイデア」
 現実の顧客が抱かえているニーズを読み取る共感力を持っている。実際の体験や出会いを通じて、人々が潜在的に求めているものを感じとる能力だ。
 すぐれたアイデアのきっかけは共感力だ。共感力はビジネスの勘を養い、顧客のニーズを見抜くことを可能にする。
 それと、誰にも思いつかないような製品をイメージする想像力も持ち合わせている。共感をベースに、その先を思い描く能力だ。その共感力と想像力の融合が爆発的な大ヒットを生みだすのである。
 既存の情報をもとに、さまざまな考えを自由にめぐらせ、どんどん思考を広げてまだ見ぬアイデアにたどり着く。
 決定づけるのは、情報の質と多様さ、想像力の強度である。すごいアイデアは幅広い知識から生まれる。情報収集を欠かさない。
 知識を蓄え、経験を積み、ひとつのことにじっくり取り組んできた成果として、あるとき最高のひらめきが訪れるのだ。
(2)
最速で動き、ゆっくりと待つ:「時間」
 ビジネスはタイミングが命だ。タイミングが予測不可能であることを知っている。だから「短気」と「気長」の両面を同時に持ち合わせている。
 チャンスをつかむために最速で動く一方、機が熟すのを誰よりもゆっくりと待つのだ。成功の影には、地味で苦しい待機期間が隠れている。
 つねに手と頭を動かし、試行錯誤と改善をくり返しながら、アクティブにチャンスを待ちかまえるのだ。
 長期的な視点をつねに持ちながら、あたかも目の前の仕事しか存在しないかのように行動する。
(3)
創造的にルーティンワークをこなす:「行動」
 クリエイティブなアイデアを考えるのと同じくらい熱心に日々の仕事にも創造性を発揮し、新たな価値を生みだすことができる。
 大きな夢を見るだけでなく、小さな実行をけっしておろそかにはしない。製品や業務のデザインを一から見直すことで課題を乗り越えることが多い。
 自分で経験したことのない人には、売るというのがどういうことかけっして理解できないだろう。若いうちに営業を経験した人が多く、実に8割の人が営業を経験している。
 仕事で多くの人を説得するなかで、相手を見抜く術を経験的に身につけている。
 売り方をデザインすることによって、これまでにない製品やサービスを世の中に広めていく。
(4)
現在の金銭的損失よりも将来の機会損失を恐れる:「リスク」
 今あるお金を失うリスクよりも、将来の可能性を逃すリスクを何よりも気にする。未来のために失敗を恐れず何度でもチャレンジする。爆発的なヒットをつかむまでに複数の事業を立ち上げている。
 失敗は恐れるべきものではなく、成功のための大事なステップなのである。
 自分が本当にほしいものを見失なわず、より広い視野でリスクを評価するから、見かけ上のリスクにだまされることがない。
 すべてを賭けて自分を危険にさらさず、うまくいかなかった場合にどうするか、次善の策を考えている。確実な収入源や資金源をどこかに用意しておく。
(5)
自分と正反対の人を仲間にする:「仕事相手」
 大半が対照的なタイプの人間と長期的なパートナーシップを結んでいる。
 並外れた成功を手にするためには、ありとあらゆる能力が必要になる。だから自分にないものを持った人を仲間に引き入れる。ビジネスの限界を突破するのだ。
 かならず実務に長けた相棒が存在している。自分と正反対の人物を受け入れ、協力関係を築き上げている。補完的な能力を持つ人と組むことで、得意分野に専念することができる。
(
ジョン・スヴィオクラ:元ハーバード・ビジネススクール助教授。世界的コンサルティングファームPwCパートナー。多数の企業に助言を行う)

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