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子どもの作り話と思わず保護者から苦情があったとき、担任はどうすればよいか

 子どもは、自分に都合のいいように話を作ってしまうことがあります。
 特に「先生がそう言っているから・・・・・・」などと、子どもが話を作って、保護者に話をするとどうでしょう。作り話とは思わず、教師に不信感を抱いてしまう保護者もあります。
 子どもに問いただしたり、冷静に考えたりしてくれればいいのですが、担任にいきなり電話をかけてくる保護者もいます。
 電話を受けた担任にすれば、身に覚えのないことで苦情を言われるのですから、まことに困った事態です。
 さりとて「お宅のお子さんの作り話です。困ったお子さんです」とも言えないのではありませんか。
 言ったこともないことで抗議されれば、だれでも憤慨するでしょう。しかし、教師は冷静さを失わないようにしたいものです。
 こうした際は、保護者の言い分を全部聞いてしまいましょう。相手の言い分を全部聞いてから反論することが、トラブル解決方法です。
 電話で対応するより、面談した方が誤解は解けるかと思います。そして、そうしたことは話したことがない旨、きちんと説明して納得してもらいます。話はなごやかに終わらせたいものです。
 なお、顛末は教頭の耳に入れておきます。また、後日でいいから、子どもに事情をたずね、今後のことについて注意を与えておくようにします。
(飯田 稔:1933年生まれ。千葉大学附属小学校に28年勤務、同校副校長を経て、千葉県浦安市立浦安小学校校長。千葉経済大学短期大学部名誉教授。学校現場の実践に根ざしたアドバイスには説得力がある)

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