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学級経営で大切な、たった一つの秘訣とはなんでしょうか

 退職する先輩が別れのときに、
「いいか。学級経営の秘訣はたった一つだ。子どもを好きになることだ。それだけだ」
という言葉を贈ってくれました。
 その先輩は子どもたちから、たいへん人気がありました。
 いつも子どもたちが群がっていました。子どもたちはうれしそうに先生と話したり、遊んだりしていました。
 その先輩も子どもたちといることを心の底から楽しんでいるようでした。
 この言葉をいただいたときは「そんなのあたりまえのことでしょう」と思っていました。
 あるとき、この言葉の大切さがわかるようになりました。
 私自身、うまくいかなかったクラスがありました。
 そのときは、クラスの子どもたちを好きにはなれませんでした。
 担任として、やるべきことはやっていたけれど、どこか冷めている自分がいました。
「この子たちが好きだ。自分のことも好きになってほしい」というふうには、とても思えませんでした。
「好かれようが、好かれまいが関係ない。教師として、この子たちに必要な教育をするだけだ」と思っていました。
 女子のグループ化、やんちゃな男の子の傍若無人な振る舞い、教師を避ける子どもたち、などの問題に、冷めた態度で接する自分がいました。
 本気で子どもたちに向き合えなかったのです。誰一人泣く子がいなかった卒業式が、その一年を象徴していました。
 その一年を振り返ったとき、何がいけなかったのかを考えました。そのときに「子どものことを好きになること」という先輩の言葉を思い出しました。
 その失敗以来、「子どもを好きになる」ことを大事にしてきました。
 学級にはいろいろな子がいます。自己中心的な子、友だちに意地悪な子、無気力な子、自分の権利ばかりを主張する子、教師に悪態をついてくる子・・・・と、実にいろいろな子がいます。
 個人的には私自身も好きになるのが難しい子もいます。しかし、それでもプロの教師として、目の前の子どもを好きになる努力をしてほしいと思います。
 好きになれば、当然、相手を喜ばせたい、力をつけてあげたい。好きになってもらいたい。喜んでもらいたい。幸せになってもらいたい。楽しく勉強をしてもらいたい、と思うようになります。
 好きになるのなら、熱く思えるほど好きになってほしい。実践するときの原動力となります。子どものことを好きになればなるほど、やる気がわいてきます。だから、どうか、子どものことを好きになってください。
(
飯村友和:1977年千葉県生まれ、千葉県公立小学校教師。教育サークル「明日の学級づくりを語る会」代表)

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